年賀状に使う舞台写真を選びながら、ああ、昨年はこれ以外にもあちこちでたくさんの作品をやったなあと感慨深く思いました。思い起こせば2011年3月11日東日本大震災直後、余りのショックと自分の無力さに、もうきっと何年かは舞台に立てないのではないかと不安でいっぱいになりました。ところがいても立ってもいられず「フクシマを思う」シリーズを始めることになり、ひとつ車輪が動きだしたら、どんどんその車輪にいろんな人を巻き込んで、今度は「平家物語」を発表することになり、さらに新しい舞台に出たり、ついには芝居の自主公演を始めたり、あちこちの会から声を掛けていただきお手伝いしたり、次々に車輪が増えて大きくなっていったような感じでした。自ら舞台に立つというよりも、なにかに導かれて舞台に立ち続けたといったほうが合っているかも知れません。動かなければなにも始まらなかった。夢中で企画し、たくさんの出会いがあり、たくさんの素晴らしい才能ある方々に支えて頂き、のべ15000人(←一生懸命勘定しました)を越えるお客様の前で、芝居や朗読をしたのです。本当に本当に嬉しくありがたく思います。大きな会場のメジャーな舞台公演でしたら15000人なんてあっという間に集められることでしょう。そうではなく小さな会場で、関係者一同で一生懸命お客様を集めた積み重ねの15000人です。。。。涙がでます。年の初めに、あらためて皆様のお力添えに心より感謝申し上げます。そして何よりも観て下さった全ての方々に心より感謝申し上げます。
少しでも良いものができるよう気持ちを引き締めて頑張りますので、今年もどうぞ足をお運び下さいませ。「フクシマを思う」シリーズはもちろん、自主企画の芝居やライブもやりたいですね。そして、ぜひ全国のみなさんにもっと「平家物語」を観ていただきたいなあと思っております。上演にご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。
それでは2014年もお引き立ての程、隅から隅までずずずい〜〜っとよろしくお願い申し上げます。
金子あい