岸田戯曲賞受賞の話題作だというので
行ってみました。新聞に載ってたし。
男女の客がセックスをするために集う裏風俗店が舞台。
ものすごく今風な若者の今風な会話が繰り広げられる中で
カップル成立すると二階のベッドが並ぶ部屋に行き
セックスをする。
皆裸の体当たり演技で、
それを観るために毎日通うマニアがいるのではと、
おばさんは心配したくなるくらいだ。
どうでもいい感じの今風の若者会話なんだけれど、
ぎりぎりのところでやっぱりなにか文学になっている感じがして、
絶妙なバランス感覚が素晴らしいと思った。
そこが下品なエロ芝居にならない大きな力だと思った。
寂しさとか、それこそ「愛」って何だろう、と思わせてしまうんですよ。
細かいところの描写も説得力があったね。
キャラクターで気に入ったのは、店員の造形がすごく効いていて面白い。
ガッツリした骨太な構造の古典的な舞台劇と比べるのも変だけど
全体にはすごーく映像的な感じ。
ただ、女の子とかの会話がほんとに若い今風なので、
これ、あたし出来ないなと思った。そういう風にしゃべれない。
すっごい努力してもしゃべれない気がする。
歳、ですかね?
ま、女子大生の役でキャスティングされるわけじゃないから
いいんだけど。
しゃべりの世代間ギャップをつくづく感じた作品でした。
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