2018年8月31日金曜日

音楽×ひとり芝居「いさかい」La dispute de Marivaux



まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 久しぶりにフランスのお芝居をやります。今回は日生劇場のアリスシリーズでご一緒した気鋭のオペラ演出家 粟國 淳さんに演出をお願いし、私の大好きな3人のミュージシャンが演奏してくれます。吉祥寺のライブハウスを丸ごと劇空間に仕立て、多国籍で素敵な音楽とともに、マリヴォーのエッセンスをギュウッと詰め込んだ究極のひとり芝居として構成しました。大人の遊び心溢れる喜劇をお楽しみ下さい!
 マリヴォーは人間観察…特に女性心理の分析が得意な(←若い頃、美しい令嬢に心惹かれて裏切られたせいらしいです…)18世紀を代表するフランスの劇作家です。「いさかい」は恋愛心理の機微を細やかに描写した1744年初演の喜劇。その頃日本は延享元年、徳川吉宗の時代。大阪竹本座で『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』初演された年です。「いさかい」の初演は失敗で1回で打ち切りになったそうですが、1973年にパトリス・シェローが新演出をして大きく見直され、1980年代半ばにはマリヴォーブームが起こりました。マリヴォーのこの作品はとても現代的で、274年経った今でも「あるある」と肯いてしまう、自分とは何かを描く非常に面白い作品です。稽古ではフランス人のフレッドさん、イタリア育ちの粟國さん、アメリカ人のクリスさん…と(日本語の達者な皆さんですが)マリヴォー独特の言い回しや当時のフランスの考え方を理解するために、フランス語の原作、イタリア語訳、英語訳、日本語訳と4つの台本が飛び交っております(笑)。粟國演出でどんな1人8役になりますか?!
お酒やお食事を楽しみながら、ゆったりとご一緒にこのフランス貴族の大実験をご見物ください。心よりお待ちしております!

La dispute de Marivaux
音楽×ひとり芝居「いさかい」

【出演】金子あい
【演奏】太田惠資(Vn&Vo)/ Frederic Viennot(Pf)/ Christopher Hardy(Perc)
【演出】粟國 淳
【日時】
9月27日(木)18:30開場/19:30開演
9月28日(金)13:30開場/14:30開演(上演時間は90分程度です)
【料金】前売3900円/当日4200円(+1drinkを別途ご購入ください)全席自由

【ご予約方法】 下記のいずれかの方法でご予約の上、当日受付で「予約した名前」を仰って頂き、1ドリンクを別途ご購入の上、ご精算ください。今回はチケットレスです。

●スターパインズカフェ店頭販売・HP予約
http://mandala.gr.jp/SPC/   TEL:0422-23-2251
●アートユニットアイプラス
auaplus@gmail.com  TEL:090-6707-1253

●Livepocket(手数料がかかりますがWEB決済でご購入できるので確実です。購入したチケット画面を当日受付でお見せください。)
 https://t.livepocket.jp/e/s360e


【お問い合わせ】
art unit ai+ 090-6707-1253(10:00〜20:00)

【出演者プロフィール】
金子 あい (俳優・アーティスト)
東京生まれ。東京藝術大学大学院環境造形デザイン修了。 和洋を問わず現代劇から古典まで様々な舞台で活動。能を 喜 多 流 粟 谷 明 生 に 、新 内 浄 瑠 璃 を 鶴 賀 流 第 十 一 代 家 元 鶴賀若狭掾(人間国宝)に師事。2011年より演出・主演を つとめる「平家物語~語りと波紋音」シリーズを全国で公演。 その他に「気ままに源氏物語」「ゆうれい貸屋」「方丈記と 震災詩」等を発表。主な出演作は「子午線の祀り」(第25 回読売演劇大賞最優秀作品賞)、「雁作・桜の森の満開の 下」「中島みゆき夜会」「エウメニデス」「ウル・ファウスト 2008」日生劇場「アリスのクラシックコンサート」2012~ 2016、同「アラジンと魔法のランプ」。石牟礼道子「六道 御前」他。東日本震災後はチャリティライブ「フクシマを思う」 を24回開催し福島の詩人の詩を朗読している。art unit ai+主宰。

太田 惠資 (Violin, Voice)
熊本出身。鹿児島大学で化学を専攻。数百に及ぶ参加 アルバム、TV、映画、芝居、あるいはダンサーやパフォー マ ン ス ・ ア ー テ ィ ス ト と 共 に 世 界 中 の 舞 台 で 、個 性 的 な バイオリンと日本人離れした歌声を披露。最近の主な活動 はリーダーアルバム「Blue Rondo a la Turk(」NYのジャズ ピアニストBill MaysとのDuo)、自己のユニット、ヨルジュ・ ヨルダシュ、大河ドラマ「龍馬伝」、日本テレビ終戦記念 ドラマ「犬の消えた日(」作曲も担当)、映画「るろうに剣心」 等々。トルコの「アンタルヤ国際ピアノ・フェスティバル」に も山下洋輔氏と出演。 http://violin-ohta.cside.com/index-j.htmll

フレデリック・ヴィエノ(Piano)
1973年、フランスのグレイ市で生まれ。リヨン国立高等 音楽院ジャズピアノ科の金メダル受賞。2004年より来日 しライヴ演奏、イベント出演、テレビコマーシャル録音、 教育活動など、様々なミュージック・シーンで活動。クレモン ティーヌ、アイス・サランユー、青木カレン、など、幅広い分野 のアーティストと様々な演奏活動を行っている。2005年 のNHK教育テレビ番組「フランス語会話」ではレギュラー および音楽コーナー担当で出演。翌年の同番組では、オー プニングとエンディング音楽も手掛けた。

クリストファー・ハーディ(Percussion)
ア メ リ カ 生 ま れ 。1 9 8 9 年 よ り 日 本 を 拠 点 に 活 躍 。西 洋 打楽器の基礎をバックグランドにハンドドラムのスペシャ リストとして高い評価を得ている。その活動はルネッサンス 音楽からジャズ、R&B、ヒップホップ、ポップ、現代~ワールド ミュージックなどと広く通用する語法を備え、独自の打の 創造に満ちたアプローチを織り成している。多くのトップ・ ア ー テ ィ ス ト と 共 演 し 、ジ ャ ン ル を 超 え て 幅 広 く 活 動 。 ビクターよりソロCD「タッチ」をリリース。2002最優秀 録音賞第1位、アメリカ発売。自身のプロデュースによる ワールド・ミュージック・グループ「東京・グルーヴ・アラ イアンス」を率いて活動中。洗足学園大学非常勤講師。 シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」に参加。


【演出】
粟國 淳 (オペラ演出家)
東京生まれ。1970年に父・粟國安彦のオペラ研鑽に同行 す る た め ロ ー マ に 渡 る 。サ ン タ ・ チ ェ チ ー リ ア 音 楽 院 で ヴァイオリンと指揮法を修め、オペラ演技・演出法をM. ゴヴォーニ女史に師事。1994年ローマ歌劇場公演に日本 側スタッフとして参加、その業績によりローマ歌劇場演出 部に迎えられ同歌劇場にて研鑽を積む。1998年新国立 劇場開場記念公演(F.ゼッフィレッリ演出)『アイーダ』を 始めとして外来演出家の演出助手を務める。98年から 文 化 庁 派 遣 芸 術 家 在 外 研 修 員 と し て 研 鑽 を 積 ん だ 後 、H . ブロックハウスや P. ファッジョーニの片腕としてヨーロッパ で活躍。1997年文化庁青少年芸術劇場・藤原歌劇団『愛 の妙薬』で演出家デビュー。新国立劇場『ラ・ボエーム』、 藤原歌劇団『ファルスタッフ』、東京二期会『ホフマン物語』、 びわ湖ホール『オテロ』、日生劇場オペラ『アイナダマール』 の日本初演等多数を手掛ける。海外では『アンドレア・シェ ニエ』『エルナーニ』、『ホフマン物語』を演出。抜群の劇場 センスと緻密な演出は国際的にも評価が高い。2011 年度エクソンモービル音楽賞奨励賞受賞。


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