街のそこかしこで
梅の香しい匂いがします。
どこに梅の木があるのだろうと
辺りを探すと夕闇にひっそりと白い花が
咲いていたりして
春だな、としみじみ実感する瞬間。
昔、高校生の頃、
通学路の神社の境内に白梅の古木があり
二月になると辺り一面に香しい匂いを漂わせながら
花を咲かせていました。
桜が一斉にぱっと華やかに咲くのに比べ
梅は、花の開き具合が一つの木の中でいろいろで
なんだかそれがとても妖艶な感じがして
夕紛れにその梅の木を見る時などは
どきりとしたものでした。
梅の匂いをかぐと、毎年、胸がどきりとします。
古の恋という言葉が浮かぶ。
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