2013年6月7日金曜日

紅屋のおたか


先の6/2日に武蔵野市芸術文化協会25周年記念 薫風フェスタで井上ひさし原作の舞踊劇「雨」に出演しました。私の役は、山形の紅花問屋紅屋の奥様おたか。山形弁を練習して台詞あり踊りあり殺陣ありの見応えたっぷりの作品でした。コメディだけど最後は思わず泣けてしまう切ないお話しです。りんとしたでも可愛いところのある役でした。
で、その日の写真をちょっとご披露。カツラ久々でしたが、好きなんですよ。カツラありの和物(笑)。またやりたい〜〜。とても楽しかった!


とのんきに言っている場合じゃない〜〜、いさかい、いさかい。


2013年6月5日水曜日

音をみつける


…なーんて、書くと、なんだか、口はばったいのですが、先週今週と永田さんと音づくりをしていると音を見つける作業って面白いなあと、つくづく思うのです。

もちろん私は演奏するわけではありませんから、音を見つける作業中は人生の大先輩である(笑)永田さんに「あ〜〜それかなあ?」とか「違う〜!」とか好き勝手なことを言います。すると永田さんは、ちょっと困ったリスのように、たくさん並べた楽器の前をあっち、こっち動き回り弾いたり叩いたりしながら「これかな?…これは乙女チックか?…これは強いな…これはバカみたい!」などぶつぶつ独りごち、音を見つけ出してくれます。その姿があまりにかわいくてひそかな楽しみになっているのですが、それは永田さんにはナイショです。

今回は、マリヴォーの戯曲を自ら一人芝居用に構成し直しました。専門家にお願いすればもっと簡単だったかもしれませんが、何しろ、登場人物が少なくとも8人はいるので、自分でどう演じることができるのかを想定することが必要でした。四苦八苦しましたねえ。原作のエッセンスは感じて頂けるかなあと思っています。

作品のイメージのようなものは、はじめから遠く霞の向こうに見えているのですが、台本を構成している時に詳細まで摑み切れているかと言えば、全然そんな事はありません。できあがった台本をあたらめてどう形にするか、やはり順を追って考えます。

その中で、音の役割はとても大きく、作品の世界観はもちろん、台詞と音との距離感を考えることで、言葉がより聞こえてきたり、分からなくなったり、面白くなったりするのです。悲しいからといってめいいっぱい悲しい音楽がいいかと言えばそんな事ありません。永田さんと二人「ドラマの音楽作ってる人ってどうやってるんだろうね???」とか言いながらあれこれするのは大変ですが、形になってくると充実感を感じます。そして、舞台での永田さんの存在もこの作品ではとても重要な役割があります。あ、リスの役じゃないですよ(笑)。
これは先週のリハ


一昨日のリハーサルでは、演技プランと音プランを美術家照明家に見せたところ、一応うけてたので、ひとまずホッとしました。マリヴォーのクスッと笑っちゃう面白さが出てきたらこっちのもの。がんばろっと。(笑)

「平家物語」公演から自分(達)の作品として、演出もやるようになりましたが、まだまだ、慣れない私。リハーサルでは美術家、照明家の客観的な意見が本当に力強いです。自分で自分にむちゃ振りして、いつも途方に暮れている私ですが、「このチームだからこそ普通のスタンスのお芝居じゃないものを」と難しくてあたたかい励ましを美術家と照明家にかけられつつ、四人が専門分野を超えて、わいわいがやがやの作品づくりです。お楽しみに!

毎回終演後は、メンバーも会場でくつろぎますので、楽しくお話しなどできればと思っています。どうぞごゆっくり楽しんでいってください



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<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com


2013年6月2日日曜日

自分の顔、好きですか?

きれいなお姉さんは好きですか?

と、年頃の少年があこがれをもって言うCMがありました。
イケメンは免疫力が高いという研究結果を先日ネットで読みました。その実験では女性に関しては可愛くても可愛くなくても免疫力に差は出なかったそうです。じゃ、きれいなお姉さんじゃなくてもいいじゃん。
しかし、人間はきれいなものが好きです。

マリヴォーの「いさかい」は、戯曲を深く掘り下げなくても、ただ読むだけでとても面白いのですが、何度も読んでいて、気づいたことがあります。

19年間隔離され、他の人間を知らないで育った子ども達は、自分の顔を見たことがないようなのです。言葉も食事もある程度の文化的教育も受けているのですが、彼女らの育った部屋には鏡はなく、ガラスに映る自分の顔すら、どうも見たことがないようなのです。実験は徹底してますね。すごい。だから、はじめてみる自分の顔にエグレという女の子は驚きます。驚いたあとの反応が彼女らしいのですが、これは当日のお楽しみ。マリヴォーから見ると女性はこのように見えたのでしょうかねえ。

そして、もうひとつ、原文のフランス語や英訳では表現されていて、日本語訳では十分表現しきれない要素があります。彼女たちが、「他人」にはじめて会う時に、初めのうち「人称」がめちゃくちゃなのです。「あなた」「彼」「彼女」「それ」「人間」「人」の使い方がすごく変なのです。これは自分以外の人や性別の認識に慣れていない、人称代名詞をどうやって使っていいのか分からないといった感じが表されているのだと思います。人の関係性って社会的なものなんだなぁと今更ながら思ってしまったりして。実は私自身このことをものすごく面白いと思ったのですが、その変さを日本語に上手く訳せないということと、私が一人で演じるので人称代名詞をごちゃごちゃにしてしまうと、全てがちんぷんかんぷんで分からなくなるので、これはあきらめてひねりすぎないようにしました。

マリヴォーの作品は一般的に、恋愛心理の機微を細やかに描写した、独特の言い回しや文体に特徴があり、これらをマリヴォダージュと呼んでいます。格調高いと言うよりは社交界の日常語に近かったようで、「いさかい」で最初と最後に現れる貴族達の会話は、きっとそのようなものだったのでしょう。

「いさかい」=論争、はこの物語のあらゆるところで起きます。他人同士のみならず、自分の中でもいさかいは起きています。
その様子が興味深いのです。

それにしても、10人も出てくる芝居は、基本的には10人の出演者でやるべきですね(笑)。その方がうんと楽。一人でやるのは無謀(笑)。

しかし、そこに山がある限り、うっかり登ってしまいたくなるのです。
私を通して相手の登場人物が見えたら嬉しいなあと思います。

さて、会場の絵空箱は、カフェを併設。芝居中も飲食して頂きながらご覧いただけます。終演後は、私たち4人も毎日飲もう〜と言っていますので、お時間のある方はぜひ残っていただき、いろいろなお話ができればと思っています。

美味しいお酒が飲めますように、頑張ります。

ぜひ、お気軽に「ご見物」にいらして下さい。


<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com






2013年5月26日日曜日

男と女、はじめに浮気をするのはどーっちだ?

ありゃ〜〜、朝起きて、昨日のブログ記事を読み直したら、ものすごーくまじめに書いてあって、すみません〜〜〜、これじゃ、すごく難しそうじゃないですか。なんてこった、コメディなのに。。。。
古典文学の場合は、現代語でのあらすじ解説も含め、わりとじゃんじゃんブログに書けるのですが、今回はフランスものとはいえ、現代日本語訳されてますし、内容は至ってシンプルなので、なんだかネタばらしになってはまずいし〜〜とそろりそろりと様子をうかがってしまいますね。

先だって、マリヴォー研究をされている奥香織氏にお目にかかって、マリヴォーの時代や「いさかい」の背景について伺ったのがとても深くて、戯曲の文字だけを読んでも分からなかったことにいちいち感心してしまいました。現代的〜と思ったことが実は18世紀ならではの試みだったりして。いろいろお伝えしたいことがいっぱいです。でも、それはひとまずおいておくとして、

今日のお題は「男と女はじめに浮気をするのはどーっちだ?」。

はい、そこのあなた…「男。」

はい、そうかもしれません。

はい、そちらのかた…「女。」

うん、やっぱりね。

はい、向こうの方…「どっちも。」

そりゃそうだ。

石田純一さんは以前「浮気は文化だ」とおっしゃってましたね。あ、不倫でしたっけ。
上野千鶴子さんは以前「遺伝子の乗り物としてオスはあちこちばらまくようにできてる」とお書きになってましたね。旧憲法では姦通罪がありましたが、光源氏はお気に召すままでした。え〜〜〜〜〜それ以上はわたしには分かりません(笑)。

この戯曲「いさかい」の中では、貴族がそれを実験で確かめよう!と思い立って、20年がかりで男女の子ども達4人を誰にも会わせず育てて、今日はじめて会わせる様子を観察するのです。おおかがりですねぇ。さすが貴族(会ったことないけど)。

ところで…

20年近く、養育係の黒人2人以外は知らずの育つって、ど、どうなんでしょ?

この戯曲は、長らくイタリア人劇団に多くの作品を提供してきたマリヴォーが、フランス人劇団に向けて書いたもので、本読みの段階では俳優に好意的に受け入れられたものの、初演1回の上演で忘れ去られたそう…。俳優の力量に寄るところが大きかったらしいです。

げーっ!!(…なんてものを選んでしまったのか!う〜〜…だっておもしろかったんですもの)

その後1973年にパトリス・シェローの演出で脚光を浴び、今ではマリヴォー劇の中でもっとも上演される作品となっています。

いま、ものすごく現代的に感じるということは、当時はものすごく前衛的だったのではないでしょうかね。

登場人物は主だった人が8人〜10人出てきます。

えーと、それを、私一人で演じます。

どうやって?

え、と、、どうやって…でしょう…あはは(笑)。

いやあの、単なるコスト削減じゃないんですよ。そりゃ、10人出てきたら簡単です(簡単じゃないけど)。せっかく、永田砂知子という「演劇」ではない、しかも特別な存在と組むのですから、ライブ感覚のあるものをやりたいと思ったのです。

そして、この登場人物達を、一人でやったら面白いんじゃないかな…と本能的に思ったわけですね。
それに美術のトクマスヒロミも「あいさん、ぴったり〜〜〜♪」と喜ぶし、照明の横原由祐も「あ、いいんじゃないすか」といっていたので、このような次第になりました。

そのことを前述の奥香織氏にお話したら、「いいですね!この人物達は一人の人間の二面性のようなものも表していますからね、とても良いアイデアだと思いますよ!」

よっし、お墨付きだー!

と、いうことでうんうん唸っております。

お題の答えは〜〜〜〜皆様の胸の内に♪

こうご期待!


<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com



2013年5月25日土曜日

La Dispute “いさかい” ことはじめ


6/12〜14に上演するマリヴォー「いさかい」。

只今、絶讃ご予約受付中です!

なかなかご予定が決まらないという方は当日でも大丈夫ですので、お気軽に足をお運び下さい。お待ちしております。

さて、いったい「いさかい」のどこが面白いの?といまいち乗り気にならない方のためにも、これから、この戯曲の面白さを私なりに少しずつお伝えしていきたいと思います。なにぶん、フランス文学・歴史の専門家ではありませんのその点はどうかご容赦を。


マリヴォーは18世紀のフランスの劇作家で、「La Dispute いさかい」は今から269年前、1744年に書かれました。ものすごくおおざっぱに言えば、フランス革命の少し前で、ルイ15世のころ。マリーアントワネットの登場はもう少し後です。ボーマルシェ「フィガロの結婚」も同時代。「ベルサイユのばら」を想像していただければいいかもしれません。日本は江戸時代、暴れん坊将軍 徳川吉宗の最後、近松門左衛門の頃です。(…といっても私もピンと来ないけど。)

マリヴォーの戯曲の中でも、この「いさかい」は、ほとんど“18世紀”というものを意識させないと言ってもいいと思います。まるで現代劇かと思うくらい今の私たちにすんなりはいってきます。

この戯曲は二重構造(劇中劇のようなもの)になっていて、始めと終わりに王侯貴族が出てきます。真ん中が貴族の思惑による「ある実験」が行われるのですが、それがまあ、人間の本性というものをマリヴォーはよく観察していて、面白い。さっき近所のカフェで書きあげたんじゃないかと思うくらい現代の私たちと変わらぬやりとりに思わずにやりとします。

その実験とは…
20年ほど前から宮廷では、“恋愛において最初に「不実」を行うのは、男と女のどちらが最初か”という論争が起こっていました。そこで先王は、生まれたばかりの男女4人の子ども達を人里離れた森に一人一人別々に隔離し、黒人2人の世話係の他は、誰にも会わせず育てました。ちょうど今日、その子ども達を生まれて初めて、自分以外の「人間」と出会わせ、何が起こるかを見物しようという壮大なものでした。

…王侯貴族というのはすごい実験をしますね。

実は、彼がそのような戯曲を書いたのは、時代の影響が大きいと言えます。18世紀のフランスは絶対王朝の凋落が始まり、フランスは外交的失敗を重ね、非キリスト教世界との接触を通じて従来の規範が動揺しはじめました。あらゆる分野で前世紀を乗り越えようという動きが起こりました。哲学者は宗教による束縛から脱して一切を理性の立場から批判しようとし、喜劇作家もそれぞれ独自の方法で前世紀を乗り越えようとしました。17世紀の権威精神・絶対性・芸術的完全性に代わり、批判精神・相対性・実験的試みが力を得てきます。人間の感情や本能を重視するのが「いさかい」の中に大きく反映されていると思います。

そう考えると一見何気ない台詞が大きな意味を含んでいるように思えてきました。戯曲の謎解きにやりがいを感じます!

サロン文化が花開き、礼節が重んじられた18世紀フランスの上流社会を代表する貴族と、彼らの「実験」に出てくる4人の子ども達の話はまた次回。




<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【前売発売開始】
2013年4月8日(月)  

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com

※お名前、ご住所、電話、観劇日時、枚数を明記の上ご予約下さい。


2013年5月23日木曜日

「いさかい」掲載情報

今回はフランス関係の情報誌にいくつか掲載していただきました。


フランス語圏情報ウェブマガジン
「フラン・パレル」チケットプレゼントも!
http://www.franc-parler.jp/spip.php?article103&lang=fr


白水社「ふらんす」5月号 77p
https://www.hakusuisha.co.jp/france/

フランス語をレッスンしたい人のウェブマガジン
「ショコラ」イベント欄
http://fr-chocolat.com/events




























<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【前売発売開始】
2013年4月8日(月)  

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com

※お名前、ご住所、電話、観劇日時、枚数を明記の上お申込み下さい。

2013年4月27日土曜日

慰安旅行?


友人が耐震工事でエコポイントをもらったので、慰安旅行に行こうと誘ってくれた。ありがたくご相伴にあずかり、でこぼこコンビで、期限ぎりぎりにやっと先日、日本三景松島温泉で一泊二日のプチ慰安旅行に行った。

行きがけに仙台で若冲展を見て、松島では一番最後の遊覧船に乗りカモメと競争し(寒かった)、シーズン前のホテルで温泉貸し切り状態で堪能。静か〜〜海がきれい〜〜絶景〜〜〜おいしい〜〜〜お風呂最高〜〜〜!翌日は朝から瑞巌寺、円通院をじっくり見て伊達藩の力を目の当たりにし、このまま帰るのはもったいないと、せっかくなので代行バス&仙石線で石巻へ。短時間なので、タクシーの運転手さんににお願いして、津波の被害についていろいろと教えて頂きながら一回り。3000人が犠牲になった石巻。ご冥福を心より祈る。ものすごく寒かったが、日和山は桜が満開で見事だった。家々がごっそり流されてしまった地域の献花台の脇に、6.9mの津波の高さを記したポールが立っている。想像を絶する津波の大きさに声が出なかった。瓦礫こそかなり減ったが、まだ何もない街を見て復興の道のりの険しさを思った。市場や市街地を細かく回ってくれた運転手さん。詳細を説明してくれてとてもいい方だった。仙台で約束があったので後ろ髪引かれつつも石巻線経由で仙台長町にもどり、急遽アポを取った詩人の斎藤紘二さんにお目にかかる。これまで詩を読ませていただいていたがお会いするのは初めて。急なお願いにもかかわらず、詩作についていろいろとお話をきかせていただき、楽しいひとときだった。急ぎ仙台へ戻り、山形弁の話を伺うために知人に紹介してもらったHさんにお会いする。言葉の話から東北の文化・歴史の話になりものすごく面白かった。もっと聞きたかった!でも続きは次回ということで、仙台駅構内のものすごく美味しい立ち食い寿司を堪能し帰京。

結局、仕事並みのスケジュールで移動してしまった…どこが慰安なんだか(笑)。

みっちりぎっしりでしたが、4日分くらいの充実した2日間でした。
やっぱり旅はいいなあ。

2013年4月19日金曜日

自分の頭で憲法を考える


井上ひさしさんは『二つの憲法』にこう書いています。「他人(ひと)の頭でではなく、自分の頭で憲法を考える。そのための知恵を、いささかでも備えておきたいのです。」

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去る3月9日、私は、武蔵野公会堂で行われた、女性「九条の会」8周年のつどいで「憲法前文」の朗読をする機会をいただきました。そこで、私は生まれて初めて、真剣に「憲法前文」を読みました。そこに何が書かれているとおもいますか?皆さんにもぜひあらためて読んでいただきたいです。意味を理解するために、子どものための「わたしたちの憲法」も併せて載せます。自民党「憲法改正草案」と比較してみて下さい。声に出して読み比べるととてもよく分かります。同じように見えて大きな違いがあります。現行憲法には国民を主体に理念と格調の高さ、強い決意がありますが、改正草案はどうでしょうか?安倍首相の言う「憲法を国民の手に取り戻す」という言葉を安易に鵜呑みにせず、自分の頭でしっかりと考えたいと思います。

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●「日本国憲法」
(前文)
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

●「憲法のこころ」

 わたくしたちは、人類の平和と世界の国ぐにのしたしいまじわり、民主主義と自由をたいせつにすることこそが、わたくしたちを幸福にしてくれるものであることを信じて、この憲法をつくりました。だから政府のまちがったおこないのおかげで、むごたらしい戦争がおこるようなことは、けっして許しません。
 わたくしたちは、わたくしたちじしんが、ほんとうに幸福になるような政治がおこなわれるようにするには、どうしたらよいか、それをきめる力は、わたくしたち国民にあることをかたく信じます。これは、世界中の人びとが信じていることでもあります。だからわたくしたちは、この考え方にあわない憲法や法律や詔勅は、いっさいみとめません。
 わたくしたちは、いつも、この「国民主権」という考えかたにしたがって、わたくしたちの代表(それのそうだん)による政治をおこなうことにします。
 わたくしたちは、世界が、いつも、またいつまでも平和であることを、心からねがいます。そして、世界のどんな国ぐにの人も同じねがいを持っていることを信じます。だから、世界中の人びとの真実と正義を愛する心に信頼して、わたくしたちが安全にくらしていく道をみつけだしたいとおもいます。わたくしたちが戦争をしないこと、戦力をもたないことを、この憲法にきめるのは、そのためです。わたくしたちは、平和ななかで、平等なつきあいのなかで、おたがいの国ぐにが、明るく、楽しくくらしていこうと努力している人類の仲間として、はずかしくない国民になることをちかいます。
 わたくしたちは、それぞれの国ぐにの人たちが、じぶんの国の主権をたいせつにしなければならないとおもいます。また、他の国の主権をたいせつにしなければならないと考えます。だから、じぶんの国の利益と幸福だけを考えて、他の国の利益と幸福を忘れるようなことがあってはなりません。あくまでも平等という考えかたで、おたがいのつきあいをしていきます。
 わたくしたちは、日本の国の独立をほこるとともに、他国の独立を尊重します。そして、おたがいの利益と幸福のためにつくられた国際間のやくそくや習慣をかたく守って、全世界の人びとのよい仲間になりたいとおもいます。
 わたくしたちは、日本の名誉のため、ありったけの力を出して、この憲法のこころを、じっさいに生かしていくことを、おたがいどうしと世界の人びとの前に、ちかいます。
(有斐閣「わたくしたちの憲法」宮沢俊義・国分一太郎著より)


●自民党「日本国憲法改正草案」
(前文)
 日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政、司法の三権分立に基づいて統治される。
 我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
 日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
 我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
 日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

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自民党が出している「憲法改正草案」PDF文章を手に入れて現行憲法と比較して読んでください。
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/116666.html
自分で読んでも分からない時は、勇気を出して憲法の勉強会や講演にいってみてください。とてもよくわかります。




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art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【前売発売開始】
2013年4月8日(月)  

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com

※お名前、ご住所、電話、観劇日時、枚数を明記の上お申込み下さい。



2013年4月3日水曜日

今度はフランス演劇!!マリヴォー「いさかい」公演 6/12〜14








































あの「平家物語」のart unit ai+の4人が、
18世紀フランスの戯曲家マリヴォーのコメディ に 挑 戦 します!

波 紋 音(はもん) の 永 田 砂 知 子 が アバンギャルドなピ アノ を 弾 く?  8 人 の 人 物 を 金 子 あ い が どうやって一 人 芝 居 に ? そして、トクマスヒロミの美術と横原由祐の照明が鮮やかに描き出すマリヴォーの世界! パフォーミングギャラリー&カフェ「絵空箱」でお酒やお茶を飲みながらどうぞごゆっくりとご見物下さい。

●ストーリー
この世の恋愛において、最初に「不実」を行うのは男か?女か? 宮廷で起きたその論争の真相を確かめるため、ある王侯が19年前に実験を行った。それは生まれた ばかりの男女4人の子どもエグレ、アゾール、アディーヌ、メスランを社会から隔離し、人里離れた「こ の家」で4人別々に育てるというもの。今なお彼らは決してお互い顔を合わせぬよう、定められた敷地 から外へ出られない。彼らの知り合いは唯一自分たちを育て、面倒を見ている黒人のメスルーとカリー ズだけ。19年後の今日、はじめて成人した彼らが2人の異性と1人の同性に出会う。世界のはじまり、 最初の恋愛の再現。果たして文明に汚染されていない彼らに何が起こるのか?さあ、皆様を壮大な実 験にご招待します!
1744年に書かれた戯曲ですが、ちっとも古さを感じさせない人間の本質を描いた面白い作品です。art unit ai+ならではのアレンジをお楽しみに!

<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【前売発売開始】
2013年4月8日(月)  

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com

※お名前、ご住所、電話、観劇日時、枚数を明記の上お申込み下さい。



















2013年4月2日火曜日

【満員御礼】鎌倉 古民家で聴く「平家物語」


お陰様で満員となりましたので、受付は終了いたしました。
誠にありがとうございます。


なお、当日券はございませんので、当日直接お越しになってもお入り頂けません。どうぞご了承下さい。(限られた定員のため、事前にお申込の上、チケット代金をお振り込み頂きませんとご入場できませんのでご注意下さい。)






2013年3月9日土曜日

【お知らせ】予約を締め切りました。


フクシマを思う8「脱原発で新しい社会経済システムへ」は、おかげさまで定員に達しましたので予約を締め切りました。只今キャンセル待ちとなっております。

2013年2月3日日曜日

フクシマを思う8「脱原発で新しい社会経済システムへ




あの日から丸2年。

原発事故の収束や被災地の復興には長い年月がかかるということは、分かってはいたけれど、すこし疲れて、立ち止まりたくなる今日この頃。私たちを疲れさせる原因の一つは、私たち市民の思いを見事に無視して「後戻り」していく政治と、相変わらずその方棒を担ぐマスコミ報道。

命より優先される経済ってなんですか?
命より優先される核エネルギーってなんですか?

「命を育む」「命を守る」ことの大切さが分かっていないこの国では、少子化に歯止めをかけることは出来ないだろうし、学校のいじめだってなくならない、とつくづく思う。

進むべき未来が見えれば、きっと、もっと私たちは元気に歩いて行くことが出来る──。

第8回目のゲストは「福島で起きたことは許し難いことである」とおっしゃる慶應義塾大学経済学部教授 金子勝さん。経済学の観点から「原発」の本質を明らかにし、新しい社会や経済システムを提言します。東日本大震災から丸2年が経ち、当事者として私たちは何をしていかなければならないでしょうか。皆さんと一緒に考えたいと思います。そして、毎回心を打つ、震災や原発に関連する詩の朗読と、プロミュージシャンによる素晴らしい生演奏で「福島の今」に思いを寄せます。今回から学生料金設定しました!次代を担う若い方々もぜひご参加下さいね!

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震災・原発事故を風化させない─3.11東日本大震災以降、吉祥寺で開催し続けている
吉祥寺チャリティライブ「フクシマを思う」シリーズ第8回
「脱原発で新しい社会経済システムへ」

【講演】金子 勝(慶應義塾大学経済学部教授)
    http://blog.livedoor.jp/kaneko_masaru/
【演奏】アンディ・ベヴァン(Sax)
    http://www.andybevanmusic.com/andy.jap/home.html
    クリストファー・ハーディ(Perc) 
    http://christopherhardymusic.com/
    彩愛玲(Harp) 
    http://saiailing.net/
【朗読】金子あい

【入場料】大人1500円、大学生500円、高校生以下無料
※入場料の一部は「未来の福島こども基金」贈ります。
【場所】吉祥寺光専寺本堂(JR中央線吉祥寺駅中央口下車、サンロード商店街突当たり五日市街道を左折、自転車店の先)
【ご予約・お問合せ】fkomou@gmail.com 090-2474-7911(鎌内)
※ご住所、お名前、人数、電話番号を明記の上メールでお申し込み下さい。

2013年1月14日月曜日

子どもも大人も読んで欲しい『みえない雲』

明日は成人式。

毎年この日は、都内某ホテルで「新内協会」の新年会があり、私も末弟子として参加します。ちょうど同時刻には、向かいの宴会場で、某女子大の新成人の祝賀会が開催されており、艶やかな振袖姿のぴっちぴちの新成人が、植え込みすぎた花壇のようにごっちゃりとたむろしている光景をまぶしい思いで見ながら、我が新年会の会場に入りますと、新年の厳かな雰囲気漂う中に、かつてぴっちぴちでいらっしゃった師匠方やお弟子さん達の粋な着物姿が目に飛び込んで参ります。

「ぴっちぴち」と「粋」は反比例するのです。

さて、話は変わりますが、
先週、私の住む地域の小学校の理科の授業で、原子力のことをやったそうですが、子供たちのほとんどが、福島での事故の実態や原子力政策の真実や被曝のことを知らず、「電気ないとやばいから原発いるでしょ」「脱原発デモわかんねー」と言っていたそうで、先生も「原発ないと電気足りないからいるよねー」と教えたそうです。

私は直接授業を受けていませんから、先生がそれ以外に何を話したか、どんな材料を提示して子供たちに議論させたかわかりません。しかし、結論を聞いてがっくり。
ブルータスお前もか、先生あなたもか。

指導要領のせい?それとも先生自身の不勉強?
この期に及んで、政府と電力会社の言う通りに電気が足りないというイメージを子供たちにすり込んでいいのですか?電力が足りないというけれども、一年間8760時間のうちピークを越えたのはわずか5時間で、それもその時間の電気代を高くすれば容易に下げることが出来るというデータもあることを子供たちに教えましたか?ネットでいくらでも調べられる時代に、子供たちに自ら考えるチャンスを作ってやらない先生はだめですよ。上司に逆らえない場合は、せめて、原子力に対してはいくつもの意見があり、それを踏まえて君はどう考えるか議論する場にして頂きたい。こどもから考えるチャンスを奪うのは大人の身勝手です。


さて、改めて、皆さんにご紹介したい本があります。

今月号の通販生活の付録がこの映画のDVDだそうで、タイトルを耳にした方も多いかも知れません。
『みえない雲』
(グードルン・パウゼヴァング著/高田ゆみ子訳/小学館文庫)



『みえない雲』コミック版
(アーニ・ハーゲ画/グードルン・パウゼヴァング原作/高田ゆみ子訳/小学館文庫)
※こちらは序章に「詩」が掲載されています。



これはチェルノブイリ原発事故の翌年に書かれた小説で、著者のパウゼヴァング女史は当時、学校の教員をしており、チェルノブイリ事故の情報が子供たちにほとんど与えられなかったことから、子供たちが考えるきっかけにして欲しいと、あえてフィクションの小説として書いたそうです。ざっくりあらすじを申し上げると、主人公は中学生の女の子。西ドイツの原発が重大事故を起こし、彼女は家族を失い、急性被曝症で苦しみつつも自分の運命と向き合って生きていくお話です。

3.11以前の日本だったら、この小説は近未来のSFパニック小説だったかも知れません。しかし福島第一原発事故を経験した今の日本にとっては、残念ながら想像するに難くない小説となりました。もちろん、全く同じ事が日本で起こっているわけではありません。福島で避難を余儀なくされている方がお読みになったら目をふさぎたくなるかもしれません。不安に思われるかも知れません。

私はこの小説と映画のことを、昨年の3月に訳者の高田ゆみ子さんの講演で知りました。映画も見ました。高田さんのお話で素晴らしいと思ったのは、この本は20数年間、ドイツとベルギーの中学校の副教材となっていて、中学生がこれを読み、原子力のメリットデメリット含めて詳しく子供たちによる議論がなされてきたと言うことです。そういう人たちが今ドイツでは大人になっているということです。

子供たちは物事の本質を捉える能力があります。ぜひ、皆さんもお子さんと一緒にこの本を読んでみてください。そして、そこからいろいろ調べて考えることをはじめてみて下さい。


さて、以下の画像は去る1/5(土)に「PRAY FOR JAPAN 2013」という中高生がプロデュースするコンサートで、『みえない雲』コミック版序章の詩を朗読したものです。チェルノブイリ事故一ヶ月後にドイツの男女7人のグループによって書かれた詩は、まるで今の日本の状況のようです。間もなくアーカイブの公開が終わってしまいますので、よろしければぜひお聞きになって下さい。2つあるビデオクリップの上にある1つめの1:03〜です。
(朗読の前後に私が歌を歌っておりますが、それはご愛敬と言うことでお許し下さい。)

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/47491

コンサートをプロデュースした中高生の子供たちに私は一抹の光を見ました。彼らの意欲や素直さ、素晴らしさ。どうかもっと多くの子供たちがつながって、どうしようもない大人どもを乗り越えて、この国の希望となってほしい。そう願わずにはいられません。

2013年1月3日木曜日

いったい誰から何をとれもろせばいいのか?!

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

初詣でおみくじを引きました。

「大吉」でした。

…惣領の役を務め…国を治め、廃れたるを起こし絶えたるをつぎ…と、書いてありました。

…えーと、今年、私は「首相」になるかもしれません。

その節は、皆様どうぞご贔屓に。アベちゃんより滑舌はいいです。

ブログちっとも更新しないね、と年末に言われましたが、昨年は公演やチャリティライブでかけまわって、夕鶴のおつうのように一年間のエネルギーを使い果たしたところへ、あの年末の衆院選の結果です。これからどうすべきかをひとり心の内で考え込む日々でした。

言葉を失いますね。。。。ほんとに。

「いっぽんをとれもろす!」とアベちゃんが滑舌の悪さを今更ながらに披露した衆院選の脱力系イメージ広告は、実は「ニッポンの権力をとれもろす」という誠に正直な広告であったわけで、この首相就任後の動きは半年前から霞ヶ関と準備を整えていたとの噂が納得できる素早さで、怒りを通り超えてもう呆れて言葉が出ません。

なんなんだろうなあ。。
何をしたいのか、さっぱり理解出来ません。私たち国民との感覚のずれも理解出来ません。復古調、懐古趣味バリバリ政治を持ち出し、使い古しの総棚浚い、みぞうゆうの太郎ちゃんまでにやにやと登場して、もう本当にゲンナリです。

はあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。(ため息)

もうどこから手を付けていいのか分からないゴミ屋敷と同じだ、これは!

こういう時は…地道にひとつひとつ片付けていくしかないのです。今年も私たちのような一般市民が、世の中と政治に目を光らせ、黙々とやるべきことをやり、静かに声をあげていくしかありません。

3.11がまるでなかったかのようにされることだけは絶対にあってはならない。いまも福島第一原発の事故は収束しておらず、多くの作業員の方々が被曝しながら作業をしています。そして、不条理な避難でこれまでの生活を突然奪われた福島の現状から目をそらしてはならないのです。

今年もよろしくお願いいたします!

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さて、新年の予定をいくつかお知らせします。

★1/5(土)16:00
500人でOH HAPPY DAY!
「PRAY FOR JAPAN 2013 中学生・高校生がプロデュース 震災支援コンサート」
に出演します。詳細はこちら→http://www.clubwpj.com/concert/

場所:中野ゼロホール 入場料:大人1000円こども500円(2人以上で割引有)

高校生中・高生がプロデュースする震災支援コンサートに、私も出演します。ぜひ、皆さんお誘い合わせの上、応援に来て下さい!

本当にすべての準備と運営を中高生のボランティアがやっているんですよ!すばらしい!震災後から閖上地区などでボランティア活動を行い金曜日官邸前デモなどにも積極的に参加している彼らが、子供たちの視点から被災地の子供たちを支援したいと企画したコンサートです。大人の皆さん、どうか彼らを応援してあげて下さい。そして、会場で行われる「あしなが育英会津波維持基金」と「閖上復興こども会議・閖人」への募金にもぜひご協力下さい。子どもの皆さん、一緒に楽しみましょう!元気いっぱい高校生バンドにわくわくすると思います!

出演者は
アクションキッズ
高校生バンド
増田太郎(Vn)
金子あい(歌・朗読)&原とも也(ギター)
彩-ahya-(歌)
MCは前田兄弟

*参考までに私のおおよその出演時間は17:30頃から約25分間です。
歌を2曲(何を歌うかは当日までヒミツ!)
朗読はG・パウゼヴァング「みえない雲」よりチェルノブイリ事故1ヶ月後にドイツで書かれた詩を読みます。26年前と今と変わらぬ状況に衝撃を受けます。原とも也さんのソロもあります。ぜひ聴きにいらして下さい!

★1/19(土)16:00〜18:00
『原発、いのち、日本人』(集英社新書/1/17発売)の出版記念パーティー
(みんなで決めよう「原発」国民投票新年会)
で司会を務めます。イベントの詳細はこちら→http://kokumintohyo.com/schedule

場所:YMCAアジア青少年センター 国際ホール 入場料:3000円(本2冊と軽食付き)


★3/9(土)女性「九条の会」8周年の集い
高橋哲哉さん講演「今、日本国憲法最大の危機!!」
で司会とオープニングで朗読を務めます。

場所:武蔵野公会堂 入場料:前売1000円

★3/11(月)フクシマを思うシリーズ第8回
「脱原発で新しい社会経済システムへ」
講演:金子勝
演奏:アンディ・ベヴァン、クリストファー・ハーディほか、
朗読:金子あい

皆様のご参加をお待ちしております。