2013年6月14日金曜日

あら!あっという間に千秋楽。


今回のいさかい公演は3日間しかないので、一昨日が初日、昨日が中日、今日が千秋楽。早っ!

昼公演と夜公演の休憩時間に、舞台の上で充電中の金子です。

ちょっとお見苦しいものが横たわっておりますがこれが今回の舞台装置です。
なんじゃこりゃ?と思われるかもしれませんね、明日、もう少しマシな写真を撮ってこようと思います。


今回の私たちの作品は、実は、この絵空箱というパフォーマンスギャラリー&カフェスペースをとても意識して作っています。

私たち4人のユニットは、性格もばらばら年齢もばらばら協調性もばらばらで、人の言うこと聞かない人たちばかりなのですが(笑)、「空間」に対する感覚が鋭いというか、空間の考えかた、作り方において不思議と意見が合うんですね。

4人でこのスペースの下見に来た時、まず第一に、このカフェという空間を生かそうと、すぐに意見が一致しました。そしてお客様が一方から見る舞台ではつまらないので、対角線上にどーんとランウェイみたいな舞台を作り四方から見てもらおうと、すぐにひらめきました。

360度観客の視線を浴びながらの芝居です。
お客さん同士も互いの顔が見える座席。

王子の行う実験をお客様も一緒に見物するのが今回のコンセプトです。

何人かのお客様に、四方から見られる感覚はどうなの?やりにくくないの?と聞かれましたが、確かに神経は使います。どっちを向いても必ず私の顔が見えない人が出てきますので、言葉と顔の表情だけでなく、背中というか全身でニュアンスを伝えるということをかなり意識しなければなりませんので、実は大忙しです(笑)。

初日は導入のシーンが少し硬かったので、2日目の昨日はお客様を巻き込もうと芝居を変えました。そして昼公演後に、どうも伝わりにくいシーンを手直しして夜公演に挑みました。何回も公演があると、本番の緊張感の中で、いろいろと変えていけるのがやっぱりいいですね。その反面、くり返し演じていると、芝居がこなれてしまってかえって面白くなくなることもあるので、難しいところです。

終演後にスタッフとディスカッションする中で、昨夜もまた発見がありましたので、今日の公演で試してみたいと思います。毎回、私自身はものすごい緊張感で息つく暇もない芝居ですが、登場人物達が、もう、どれもこれもとんでもなく自己チューで、何度見てもあきれて笑いがこみ上げてくると毎日見ているスタッフが言ってました。
これって、スルメみたいな芝居だよね〜〜と。

本日のスルメ芝居、マリヴォー「いさかい」、いよいよ残りあと2回です。

芝居が終わってしまう日の朝は、寂しくていやです。
空間にも、作品にも、そこで生きてる役にも、メンバーとのつかの間の共同作業にも、お別れしなければならない…寂しいです。

本番は戦場のようですが、しばしおセンチになる金子でした。

では、後ほど、劇場でお会いしましょう!




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