むむむ〜〜〜〜。思い出せない。小学校の高学年の頃、気にならないと言えば嘘になる、そんな男の子が一人いました。ほのかな恋心といえばそうだったかもしれません。当時の私は、色が黒くて痩せてて、短髪で半ズボン。男の子より男の子っぽかったので、よく遊ぶ仲間は女の子より男の子の方が多かったです。そのころはゲーム機なんてありませんからね、もっぱら公園や空き地で鬼ごっこや缶蹴りやタイヤ当てなど、とっくみあいのようにじゃれあって遊んでいる時、ふと、男の子に触れると、なんだか不思議な気持ちがしたのを思い出しました。
作品の中で、エグレという女の子が登場します。誰にも会わずに育てられた4人の子どものうちの一人です。原作では4人は同じくらい登場しますが、今回はこのエグレを中心に台本を構成しています。
エグレははじめてアゾールという男の子に会った時、「じぶんでもよくわからない、上手く言えない」気持ちになると言っています。
この4人は一応成人しているので、小学校高学年とは違うだろうけど、でも、おんなじかもしれないなあ、なんて思いながら一人稽古しています。
何しろ、そんな初々しい頃の事なんて忘れちゃったし(笑)。
実際に私が演じるおもな人物の名前をちょっとご紹介しましょう。
舞台はフランスの田舎。
最初に登場するのは、貴族の娘エルミアーヌと王子。
なにやら、昨夜の宮廷での議論を引きずり、この場所にやってきます。エルミアーヌは持論が正しいと一歩も引きません。
そして、目の前に繰り広げられる「実験」。
ここで、4人の子どもたちが登場します。19歳ですが、社会と離れて大きくなったので、大人と子どもが混ざったような感じでしょうか?
まず現れるのは女の子のエグレ。
今回はもっぱらこのエグレを中心に物語を描きました。
エグレが最初に出会う男の子がアゾール。
そして、もう一人の女の子アディーヌが現れます。
最後に登場するのがもう一人の男の子メスラン。
さあ、この4人がどのようなやりとりをするのかは、書いたらネタバレなので、ひみつ。当日のお楽しみです。
このそれぞれのキャラクターが可愛いと思うか可愛くないと思うか。リハを見ながら、はははと笑うトクマスさん永田さんの横で、照明の横原氏は「こういう女いるんだよなあ…」とぼそりとつぶやいていましたけど(彼にはたして何かあったかは聞かないことにして(笑))、男性と女性でもこの物語の感じ方は違うかもしれませんね。皆さんはどうご覧になるでしょうか!?
彼らがそれぞれに出会う手助けをしたり諭したりするのが、彼らの養育係、黒人のメスルー(男)とその妹のカリーズです。彼らは4人の子どもたちの会話を通して登場します。
さあ、皆さんの心の奥にしまわれた懐かしい初々しい気持ちを、引っ張り出してご覧頂ければと思います
うふふふ。
<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux
【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐
【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演
【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱 http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階
【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
(一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)
【主催】art unit ai+
【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com
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