2012年5月25日金曜日

日隅一雄さんの本



4月に日隅さんのクレヨンハウスでの講演に行った。その前に週刊金曜日の記事などを読んでいたので、元産経新聞の記者で、東電・政府の会見で鋭く追求し続ける弁護士の日隅さんのお話にはとても興味があった。

実は日隅さんは昨年の5月に体調を崩し検査したところ、胆のう癌であることが発覚、ステージ4で医者から「余命半年、抗がん剤が効けば1年」と宣告された。そのような状況でも会見には出席し続けた。闘病の記録や日隅さんの仕事に関しては日隅さんのブログhttp://yamebun.weblogs.jp/my-blog/をぜひご覧下さい。

日隅さんの話を聞いて私は唸ってしまった。この原発事故はなんて根深いのか…。私たち国民がいかにないがしろにされているか…東電と保安院をはじめとする国の役所がどれ事故と我々をなめきっているか…マスコミがいかになにも機能していないかが、嫌ってほどよく分かって、唸ってしまったのである。

早速に日隅さんの本を買って帰った。この本は木野さんとの共著で、今年1月に出版され、2ヶ月で6刷されている。大手書店の震災・原発関連コーナーには必ずと言っていいほど置いてある。膨大な取材メモを元に検証しているこの本は、ものすごく面白い。いや、現在進行形の史上最悪の原発事故を面白いと言うのははばかられるが、ここに出てくる会見のおおよそを私たちはテレビや新聞で見てきており、それがいかに事実を隠蔽していたか、腹立たしいけど面白いほど分かるのである。そのデタラメとお粗末振りは本当にひどい。そしてそれをおかしいと追求しない大手メディアもまた腐りきっていることがよく分かる。読み進めているうちに、どんどん腹が立ってくる。私たちはこの原発事故の当事者である。我々の健康が脅かされ命がかかっているにもかかわらず、東電や政府(官僚)は平気でウソをつく。隠す。そして、一般的なテレビや新聞の報道こそが私たちに成り代わってつねに、監視していなければならないのに、重要な情報を隠したまま、なんの検証もせず大本営発表を続けている。これは、もう、私たちは黙って鵜呑みにしていてはいけません。皆さんもぜひこの本を読んでみてください。8ヶ月に及ぶ会見を、メルトダウン、SPEEDI、作業員の被曝、フリージャーナリスト排除、何を守ろうとしたのか…などのテーマで検証しています。またトピックスも興味深い。汚染水が海へ漏れた時など、汚染水のルートを確認するために本来なら専用のトレーサーがあるのにも関わらず、市販の入浴剤が使われたのだという。そんなこと知ってました?止水のためにおがくずを投入したことなどを海外のマスメディアは批判的に報道したが、日本のマスコミはそのようなこともなかった…私たちは、情報を得ることが出来ない…鎖国よりひどい状況にあるのかもしれません。


日隅さんの病気がこれ以上進行しないことを切望します。もっと活動を続けてほしい。続けるべき人だと思います。

インターネットでも日隅さんのブログを読むことが出来ますが、生の声ほどひとにつたわるものはありません。
ぜひ、みなさん直接日隅さんの話を聞きにいらして下さい。
心よりお待ちしております。

==========

●ゲストミュージシャンは
バンドネオンの大久保かおりさんと、急遽、参加して下さることになったベースのカイドーユタカさんのお二人です。バンドネオンはタンゴで使われている楽器。哀切漂う音色も大久保さんの手にかかると不思議な世界に!(これも追ってブログでご紹介していきますね)

日曜日の午後、ご家族やお友だちを誘って吉祥寺散歩の途中にお立ち寄り下さい。
心よりお待ちしております。

※ 今回特別に、入場料には日隅さんの著書「『主権者』は誰か─原発事故から考える」(岩波ブックレット525円)が含まれます。また、収入の一部は「未来の福島こども基金」へ寄付いたします。
============
吉祥寺チャリティライブ
フクシマを思うシリーズ5
「どうしたら原発事故のような人災を防ぐことができるのか」

6月10日(日)14時開演/13時30分開場
武蔵野商工会議所4階 市民会議室(ゼロワンホール)

●入場料:2,000円(全席自由) 
●お問合せ:090-2474-7911(フクシマを思う実行委員会 鎌内) 
●ご予約:メールliveticket@parkcity.ne.jp または Fax.0422-55-7351

お話●日隅一雄(弁護士)http://yamebun.weblogs.jp/my-blog/
バンドネオン●大久保かおりhttp://www.kaoneon.com/
ベース●カイドーユタカhttp://www.geocities.jp/pktakkn/index.html
朗読●金子あい









2012年5月20日日曜日

東京新聞に取材して頂きました






































5月の連休の合間、常ならぬ人出でごった返している吉祥寺駅近くで、東京新聞の記者とカメラマンと待ち合わせました。駅方向の人混みの中に私の姿を探しているお二人の前に自転車(別名:流星号。サドルをカラスに食べられた、いい加減オシャレなのに変えたいけど頑丈すぎて壊れない年季物のママチャリ)で到着。自転車は意外だったらしくお二人にものすごくうけてました。

撮影場所を求めて井の頭公園に。幸い雨はあがり新緑が水気を含んで一層輝いている中でパシャリと撮って頂き、その後場所を移動して、取材して頂きました。

いつものことですが、話し始めたら止まらなくなって、熱い思いの石炭エンジン全開!また、本当によく聞いてくださるので、うっかりすっかりこの10万倍は喋ってしまって、あとから記者の方を困らせたのではないかと心配しました。でも、この記事を読んで、私の言いたかったことはこういうことだったのかと改めてよく分かり、伝えたかったことが全部詰まっていたのでとても嬉しく思いました。

ん…?

つまり私はいつも何時間も喋らなくても、

これで十分なのか…?


でも、でも、
やっぱり体中に詰まっている思いの蒸気の圧力は、話し始めたら止まらないのですぅ〜〜〜。

フクシマを思うシリーズ5にぜひおいで下さい!


============
吉祥寺チャリティライブ
フクシマを思うシリーズ5
「どうしたら原発事故のような人災を防ぐことができるのか」

6月10日(日)14時開演/13時30分開場
武蔵野商工会議所4階 市民会議室(ゼロワンホール)

●入場料:2,000円(全席自由) 
●お問合せ:090-2474-7911(フクシマを思う実行委員会 鎌内) 
●ご予約:メールliveticket@parkcity.ne.jp または Fax.0422-55-7351

お話●日隅一雄(弁護士)http://yamebun.weblogs.jp/my-blog/
バンドネオン●大久保かおりhttp://www.kaoneon.com/
ベース●カイドーユタカhttp://www.geocities.jp/pktakkn/index.html
朗読●金子あい

2012年5月16日水曜日

フクシマを思うシリーズ5「どうしたら原発事故のような人災を防ぐことができるのか」


このシリーズも今回で5回目です。

毎回ご参加下さる皆様、本当にありがとうございます。

被災地のこと、原発事故のことが日に日に薄れゆく中で、私たち一人一人が忘れずに、考え、行動を起こしていくことがますます大切だと感じています。

●感じて学ぶ
思いをおなじくするアーティストによる聞き応えのある演奏と朗読を味わっていただきながら、様々な分野のゲストのお話をじっくりお聞きいただくこの企画では、素晴らしいミュージシャン達による本格的なライブが大好評です。そして毎回「福島」や「原発」をテーマに和合亮一さんをはじめとする詩を選び、私が朗読します。

●トークゲストは日隅一雄さん
今回のトークゲストの日隅一雄さんは、震災直後の3/16から東電・政府の記者会見に出席し続け、いかに政府や東電が情報を隠蔽し、誤った情報を流し続けてきたかを鋭く追求し続けています。
詳しくは、日隅一雄・木野龍逸/共著の『検証 福島原発事故記者会見─東電・政府は何を隠したのか』をぜひお読み下さい。(この本については改めて書きますが、本当に政府と東電のデタラメさが詳細に検証されていて、もう〜〜本当に背筋が寒くなります!)

さて、日隅さんは会見に出席している只中の、昨年5月に癌であることが発覚、現在、治療を続けながら「忘れないだけではだめだ、2度と繰り返さないためにどうすればよいか」精力的に「伝える」活動を続けています。ぜひ吉祥寺でもお話いただきたいとお忙しい中お願いしました。深く納得できる本当に大切なお話です。是非ぜひ一人でも多くの方にお聞き頂きたいと思っています。

●ゲストミュージシャンは
バンドネオンの大久保かおりさんと、急遽、参加して下さることになったベースのカイドーユタカさんのお二人です。バンドネオンはタンゴで使われている楽器。哀切漂う音色も大久保さんの手にかかると不思議な世界に!(これも追ってブログでご紹介していきますね)

日曜日の午後、ご家族やお友だちを誘って吉祥寺散歩の途中にお立ち寄り下さい。
心よりお待ちしております。

※ 今回特別に、入場料には日隅さんの著書「『主権者』は誰か─原発事故から考える」(岩波ブックレット525円)が含まれます。また、収入の一部は「未来の福島こども基金」へ寄付いたします。

============
吉祥寺チャリティライブ
フクシマを思うシリーズ5
「どうしたら原発事故のような人災を防ぐことができるのか」

6月10日(日)14時開演/13時30分開場
武蔵野商工会議所4階 市民会議室(ゼロワンホール)

●入場料:2,000円(全席自由) 
●お問合せ:090-2474-7911(フクシマを思う実行委員会 鎌内) 
●ご予約:メールliveticket@parkcity.ne.jp または Fax.0422-55-7351

お話●日隅一雄(弁護士)http://yamebun.weblogs.jp/my-blog/
バンドネオン●大久保かおりhttp://www.kaoneon.com/
ベース●カイドーユタカhttp://www.geocities.jp/pktakkn/index.html
朗読●金子あい