2013年4月27日土曜日

慰安旅行?


友人が耐震工事でエコポイントをもらったので、慰安旅行に行こうと誘ってくれた。ありがたくご相伴にあずかり、でこぼこコンビで、期限ぎりぎりにやっと先日、日本三景松島温泉で一泊二日のプチ慰安旅行に行った。

行きがけに仙台で若冲展を見て、松島では一番最後の遊覧船に乗りカモメと競争し(寒かった)、シーズン前のホテルで温泉貸し切り状態で堪能。静か〜〜海がきれい〜〜絶景〜〜〜おいしい〜〜〜お風呂最高〜〜〜!翌日は朝から瑞巌寺、円通院をじっくり見て伊達藩の力を目の当たりにし、このまま帰るのはもったいないと、せっかくなので代行バス&仙石線で石巻へ。短時間なので、タクシーの運転手さんににお願いして、津波の被害についていろいろと教えて頂きながら一回り。3000人が犠牲になった石巻。ご冥福を心より祈る。ものすごく寒かったが、日和山は桜が満開で見事だった。家々がごっそり流されてしまった地域の献花台の脇に、6.9mの津波の高さを記したポールが立っている。想像を絶する津波の大きさに声が出なかった。瓦礫こそかなり減ったが、まだ何もない街を見て復興の道のりの険しさを思った。市場や市街地を細かく回ってくれた運転手さん。詳細を説明してくれてとてもいい方だった。仙台で約束があったので後ろ髪引かれつつも石巻線経由で仙台長町にもどり、急遽アポを取った詩人の斎藤紘二さんにお目にかかる。これまで詩を読ませていただいていたがお会いするのは初めて。急なお願いにもかかわらず、詩作についていろいろとお話をきかせていただき、楽しいひとときだった。急ぎ仙台へ戻り、山形弁の話を伺うために知人に紹介してもらったHさんにお会いする。言葉の話から東北の文化・歴史の話になりものすごく面白かった。もっと聞きたかった!でも続きは次回ということで、仙台駅構内のものすごく美味しい立ち食い寿司を堪能し帰京。

結局、仕事並みのスケジュールで移動してしまった…どこが慰安なんだか(笑)。

みっちりぎっしりでしたが、4日分くらいの充実した2日間でした。
やっぱり旅はいいなあ。

2013年4月19日金曜日

自分の頭で憲法を考える


井上ひさしさんは『二つの憲法』にこう書いています。「他人(ひと)の頭でではなく、自分の頭で憲法を考える。そのための知恵を、いささかでも備えておきたいのです。」

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去る3月9日、私は、武蔵野公会堂で行われた、女性「九条の会」8周年のつどいで「憲法前文」の朗読をする機会をいただきました。そこで、私は生まれて初めて、真剣に「憲法前文」を読みました。そこに何が書かれているとおもいますか?皆さんにもぜひあらためて読んでいただきたいです。意味を理解するために、子どものための「わたしたちの憲法」も併せて載せます。自民党「憲法改正草案」と比較してみて下さい。声に出して読み比べるととてもよく分かります。同じように見えて大きな違いがあります。現行憲法には国民を主体に理念と格調の高さ、強い決意がありますが、改正草案はどうでしょうか?安倍首相の言う「憲法を国民の手に取り戻す」という言葉を安易に鵜呑みにせず、自分の頭でしっかりと考えたいと思います。

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●「日本国憲法」
(前文)
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

●「憲法のこころ」

 わたくしたちは、人類の平和と世界の国ぐにのしたしいまじわり、民主主義と自由をたいせつにすることこそが、わたくしたちを幸福にしてくれるものであることを信じて、この憲法をつくりました。だから政府のまちがったおこないのおかげで、むごたらしい戦争がおこるようなことは、けっして許しません。
 わたくしたちは、わたくしたちじしんが、ほんとうに幸福になるような政治がおこなわれるようにするには、どうしたらよいか、それをきめる力は、わたくしたち国民にあることをかたく信じます。これは、世界中の人びとが信じていることでもあります。だからわたくしたちは、この考え方にあわない憲法や法律や詔勅は、いっさいみとめません。
 わたくしたちは、いつも、この「国民主権」という考えかたにしたがって、わたくしたちの代表(それのそうだん)による政治をおこなうことにします。
 わたくしたちは、世界が、いつも、またいつまでも平和であることを、心からねがいます。そして、世界のどんな国ぐにの人も同じねがいを持っていることを信じます。だから、世界中の人びとの真実と正義を愛する心に信頼して、わたくしたちが安全にくらしていく道をみつけだしたいとおもいます。わたくしたちが戦争をしないこと、戦力をもたないことを、この憲法にきめるのは、そのためです。わたくしたちは、平和ななかで、平等なつきあいのなかで、おたがいの国ぐにが、明るく、楽しくくらしていこうと努力している人類の仲間として、はずかしくない国民になることをちかいます。
 わたくしたちは、それぞれの国ぐにの人たちが、じぶんの国の主権をたいせつにしなければならないとおもいます。また、他の国の主権をたいせつにしなければならないと考えます。だから、じぶんの国の利益と幸福だけを考えて、他の国の利益と幸福を忘れるようなことがあってはなりません。あくまでも平等という考えかたで、おたがいのつきあいをしていきます。
 わたくしたちは、日本の国の独立をほこるとともに、他国の独立を尊重します。そして、おたがいの利益と幸福のためにつくられた国際間のやくそくや習慣をかたく守って、全世界の人びとのよい仲間になりたいとおもいます。
 わたくしたちは、日本の名誉のため、ありったけの力を出して、この憲法のこころを、じっさいに生かしていくことを、おたがいどうしと世界の人びとの前に、ちかいます。
(有斐閣「わたくしたちの憲法」宮沢俊義・国分一太郎著より)


●自民党「日本国憲法改正草案」
(前文)
 日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政、司法の三権分立に基づいて統治される。
 我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
 日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
 我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
 日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

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自民党が出している「憲法改正草案」PDF文章を手に入れて現行憲法と比較して読んでください。
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/116666.html
自分で読んでも分からない時は、勇気を出して憲法の勉強会や講演にいってみてください。とてもよくわかります。




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art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【前売発売開始】
2013年4月8日(月)  

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com

※お名前、ご住所、電話、観劇日時、枚数を明記の上お申込み下さい。



2013年4月3日水曜日

今度はフランス演劇!!マリヴォー「いさかい」公演 6/12〜14








































あの「平家物語」のart unit ai+の4人が、
18世紀フランスの戯曲家マリヴォーのコメディ に 挑 戦 します!

波 紋 音(はもん) の 永 田 砂 知 子 が アバンギャルドなピ アノ を 弾 く?  8 人 の 人 物 を 金 子 あ い が どうやって一 人 芝 居 に ? そして、トクマスヒロミの美術と横原由祐の照明が鮮やかに描き出すマリヴォーの世界! パフォーミングギャラリー&カフェ「絵空箱」でお酒やお茶を飲みながらどうぞごゆっくりとご見物下さい。

●ストーリー
この世の恋愛において、最初に「不実」を行うのは男か?女か? 宮廷で起きたその論争の真相を確かめるため、ある王侯が19年前に実験を行った。それは生まれた ばかりの男女4人の子どもエグレ、アゾール、アディーヌ、メスランを社会から隔離し、人里離れた「こ の家」で4人別々に育てるというもの。今なお彼らは決してお互い顔を合わせぬよう、定められた敷地 から外へ出られない。彼らの知り合いは唯一自分たちを育て、面倒を見ている黒人のメスルーとカリー ズだけ。19年後の今日、はじめて成人した彼らが2人の異性と1人の同性に出会う。世界のはじまり、 最初の恋愛の再現。果たして文明に汚染されていない彼らに何が起こるのか?さあ、皆様を壮大な実 験にご招待します!
1744年に書かれた戯曲ですが、ちっとも古さを感じさせない人間の本質を描いた面白い作品です。art unit ai+ならではのアレンジをお楽しみに!

<公演詳細>
art unit ai+ 実験公演
マリヴォー「いさかい」
La dispute de Marivaux

【原作】マリヴォー【構成・演出・出演】金子あい【音楽・演奏】永田砂知子
【美術】 トクマスヒロミ 【照明】横原由祐

【日時】
2013年(全5回公演、開場は開演の30分前)
6月12日(水) 19:30開演
6月13日(木) 14:00開演/19:30開演
6月14日(金) 14:00開演/19:30開演

【会場】
Performing Gallery & Cafe 絵空箱  http://esorabako.com/
(地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅1番出口徒歩2分)
新宿区山吹町361誠志堂ビル1階

【料金】
前売 2,800円/当日 3,300円/学生・研究生2,300円
 (一名につき料金+1ドリンク700円オーダーが必要です。 全席自由)

【前売発売開始】
2013年4月8日(月)  

【主催】art unit ai+

【ご予約・お問合せ】
art unit ai+ (アートユニットアイプラス)
tel:090-6707-1253
e-mail:auaplus@gmail.com

※お名前、ご住所、電話、観劇日時、枚数を明記の上お申込み下さい。



















2013年4月2日火曜日

【満員御礼】鎌倉 古民家で聴く「平家物語」


お陰様で満員となりましたので、受付は終了いたしました。
誠にありがとうございます。


なお、当日券はございませんので、当日直接お越しになってもお入り頂けません。どうぞご了承下さい。(限られた定員のため、事前にお申込の上、チケット代金をお振り込み頂きませんとご入場できませんのでご注意下さい。)