2011年6月17日金曜日

福島に行ってきます

福島と共に生きるライブイベント
「フクシマを思う」
第二弾をやることにしました。
ただいまチラシデザイン中です。

これからずっと、私達は「福島と共に生きていく」のですから
1回こっきりではなく継続しなければなりません。

日時は7月26日(火)夜7時、吉祥寺光専寺本堂

詳細は追ってご案内いたしますが
ゲストはカート&ブルースです。
この二人は本当にすばらしいです
ぜひ皆さんにご紹介したい!
ぜひ楽しみにして下さい。

で、

それに先立ち、今週日曜日からカート&ブルースの
福島チャリティライブツアーに連れて行ってもらうことになりました。

今回は歌です。
私は歌の専門家ではないので、はなはだお恥ずかしいのですが、二人の優しい尺八と箏の音色に乗って、心を込めて歌いたいと思います。

私達東京の人間が福島と共に生きるということはどういうことなのか、吉祥寺で第二弾をやるにあたって、何を伝え、お客様と一緒に何を考えたらいいのだろうかとずっと考えています。
その中で福島をもっと知りたいと強く思うようになりました。
そんな折、2人が誘ってくれました。
行くことになって初めて、福島市が放射線量の高いところなのだ、ということが我が身に迫ってきました。

現地のスタッフの方がこんなことを仰って下さいました。

「被災地に見学に行くのは不謹慎だとかいう人もいるけど
いいんですよ、見学で。
まずは見て下さい。
見たら分かることいっぱいあるから。」

東京で一生懸命我が事として(実際人ごとじゃないし)
想像力を働かせているつもりだけど
たぶん分かってない。
だから見て聞いて学んできます。

21火の福島市のAOZでは
和合亮一さんの「詩の礫」を朗読させて頂くことになりました。
東京の人間が現地に行って、しかも和合さんの住む街で、
詩の礫を朗読するなんて滅相もない!と思っていたのですが、
世話人になって下さった方が吉祥寺での朗読を聞いてくださって
是非にと仰ってくださったのです。ありがたいことです。

「私達は心から、本音で、共感できるものを求めているのです。
詩の礫は、福島市民の叫びと言ってもいい。だからやって下さい。」

詩人の「言葉」の導くまま読もうと思います。

行ってまいります。







2011年6月16日木曜日

100,000年後の安全

映画『100,000年後の安全』


渋谷のアップリンクという映画館を始め全国で上映されている
「100,000年後の安全」をやっと観た。
http://www.uplink.co.jp/100000/


フィンランドのオンカロに作られている高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場。固い岩盤を削って地下都市のような巨大システムは放射線が無害になる10万年間保持されるように設計されるという。

映画『100,000年後の安全』



ドキュメンタリーなのだけれど、圧倒的に美しい映像。その芸術的な美しさ故に、一層、紛れもない事実として私達に突き刺さる。

映画『100,000年後の安全』


この映画に出てくる原子力の研究者や企業の副社長ら関係者がはっきりと言っているのは、

放射能は危険である

ということ。10万年後まで、子孫達がこの地下のきわめて危険な放射性廃棄物処理場を見つけないように、どうすればいいかを真剣に考えている。

子孫に伝えるメッセージはただ一つ

放射性物質に絶対に近づくな。


映画『100,000年後の安全』


日本の国や原子力産業の人々に欠落している考えはこれだ
とつくづく思い知らされた。
責任を持つということ
責任をもたない人々は原子力を扱う資格はない。

このオンカロの超巨大な廃棄施設でさえ原子炉4基分だそうだ。
54基分もの日本の原子炉からあふれ出てくる高レベル放射性廃棄物を一体
どうやって処分するつもりなのか?

この狭い地震国で、原発は余りにも安易に開発推進されすぎた。

そして我々国民は札ビラで頬をひっぱたかれて
鈍感になっていった
若者は知らなさすぎた
大人が真実を教えてこなかったからだ

深い反省
後悔

取り返しのつかない
後悔

この先何十年にもわたり日本の国土と海は汚染され続ける

子供達よごめんなさい。

謝って済むことではないけれど
いや、まったく済まないけれど

途方に暮れた大人達を
君たちはどんな思いで見ているのか。

私達よりさらにいい年をした大人が
平然と安全だと言ったり
正確なデータを隠したり
黙っていたりする

原発にしがみつく政治家と電力関係者
マスコミはほとんど骨抜きにされている

憤りをとうに超えているが
福島の人は徹底的に怒っていい
日本中の人が徹底的に怒っていい

こんなデタラメがまかり通ることがあってはならない。
一人一人が絶対にだまされないぞ
と睨み続けなければならない

2011年6月15日水曜日

6.11 新宿脱原発デモに参加!!!



先週6月11日土曜日、原発事故から3ヶ月。
全国各地で100万人アクションのデモが行われた。
新宿では約2万人(主催者発表)が集まり、脱原発を叫んだ。

実はデモに参加するのは初めて!

事ここに至っては、一人一人が声を上げ、行動に起こさないと
何も変わらないと切実に感じている。
ともかく家で黙っていてはいけない。
テレビに向かってぶつぶつ言うだけではいけない。
外に向かって声を出さないと。

というわけで、仲良しの友人、デモのベテランkさんと一緒に出かけた。

新宿西口公園から新宿駅西口ひろばを経由し
大ガードをくぐって伊勢丹を回りアルタ前のゴールまで約3時間。

私達が出発したのは結構後ろの方で、
ともかくまあ〜警察官の数のすごいことすごいこと!
警察は100人ずつくらいのグループに分けて、前の集団と離そうとする。
これが噂に聞く妨害か?と思いながら歩いていると
友人Kさんが俄然生き生きとし始め
「デモは久しぶりだわ!」といいながら
先頭に(っていうか警察官に)突っ込んで行く。
警察官とにらみ合いながら「どういうつもりだ!」
と叫んでいるのはみな、かつてデモに参加しまくったであろうおじさま達。

歩道からは公安がビデオ撮りまくり。わ〜写っちゃった。
警察官の皆さんも大変だなあ
「こーつーの安全を確保するために〜、
いえいえ、妨害ではありませんっ!ちがいますっ!」

そのうち、その集団は警察との対立になりそうだったので
目的が違うから歩道をショートカットして先頭に近い集団へ移動。
本当に老若男女思い思いに「原発はいらない!」と声を上げる
若いお母さん達も多い。
本当に子供のことが心配だよね。ほんと私もそうです!

すごい数のひとがどんどん集まってきて
沿道の人も興味深く、あるいは物珍しげに見物していた。

NHKなどはこの新宿のデモを報道していない。
東京では芝公園に2400人とだけ。
おかしいよねえ〜〜〜。
これだけの人が集まったと言うことを全国に言わないんだね。
たいしたことなかったとメディアは思わせたいんだね。
毎日メディアには幻滅しているが
ますます腹がたつ。
反原発は集団ヒステリー??などと言う議員まで。
よくもまあ、恥ずかしげもなくそんなことが言える!
しかしそんなことにごまかされる国民ではございませんよ〜


私達はそんなものに負けてはいけません。
とにかく声を出しましょう。
必ず変わります。

デモはちょっと、という方も
次は一緒に参加してみませんか?
力を感じますよ。


2011年6月11日土曜日

嵐のつかの間、波紋音に包まれる

三渓園に着いたら、台風のため、ものすごい雨!
嵐の中で浮き立つような新緑。

旧燈明寺本堂に入ると
ガラス作家荒川尚也さんのガラスオブジェが…

中でも蝉の抜け殻のオブジェが目を引く
古い本堂の埃っぽいようなかび臭いような木の匂いに
心落ち着かなかったけれど

しばらくするとオブジェは移動され
間仕切りの戸が外されて
永田さんが登場

客の方を向かずに
まるでご本尊にお経を唱えるお坊さんのように我々に背を向けて演奏を始めた

集大成とも言える集中力の高い演奏
波紋音の音が空間にしずくのように粒のようにきらきらと舞飛ぶ

永田さんは巫女のようでした

演奏すると言うよりも
楽器の中にある音をふさわしい順番で取りだして自由にしてやっている
そんな感じでした。

演奏後、空間プロデュースをしたガラス作家の荒川尚也さん
が話をされました。

私は、その話にとても共感しました。
寺院として使われていないこの建物に何か違和感を感じたと言う荒川さん
何かに似ている…と思い当たったのが

「空蝉」

ああ、そうか…それで抜け殻があったのか

こういう古いものをどうやって表現したらいいのか
とても悩んだと仰っていました

古典をやることの多い私は
とても共通するものを感じました

良い一日でした。