2009年3月7日土曜日

第85回粟谷能の会を観た

私の能の師である粟谷明生先生が「安宅」を演じました。
安宅は10年前の初演の時も観て、今回は2度目。
10年の時間の経過がどのような変化をもたらしたか。(自分にも)
興味深く拝見。
結論。
私の脳みそはいろんなことを忘れてる、ということ。
実は10年前は勧進帳の台詞を丸暗記して、
仲間で稽古していたせいで
「安宅」を観て感極まって大泣きに泣いたのです。
まるで、自分が弁慶か義経になったような気分でした。
しかし、10年経って、台詞はまるで思い出せない、
観た舞台もおぼろげにしか覚えていない…。
ひどい!ひどすぎるあたしの脳みそ!
まあ、そんな訳で、すっかり初心者気分で観ました。

沈着冷静な弁慶というのがぴったりの弁慶でした。
橋掛りを出てくる時にその人物の様子がとても良く分かるのですが
緊張感がありすごく良かった。
勧進帳を読み上げる時が説得力があって
10年前が動的な面白さを感じたとしたら
今回は静的な味わいが深くなったように感じました。

今回図らずも印象に残ったのは
子方とアクシデント。
義経の子方は居ずまいに気品と華があって
しっかりとした構えと運びで、役割を果たして
素晴らしかったと思います。
途中義経の笠が何度も頭から落ちてしまうアクシデントがあり
流れが中断されてしまったのは、きわめて残念でした。
しかしそのような中でも義経は慌てることなく耐え抜き立派でした。
義経そのものだったと思います。

でも、なんで笠が何度も落ちたんだろう?
素朴な疑問。
現代的な少年の形の良い小さな頭には大きすぎたのか?
しかし、どんな方法だって落ちないようにすることは可能であり
スタッフ…っていないんですよね、お能には。
大人の責任かなぁ…なんて
思ったり思わなかったり。

やっぱりその中断は観客としては
集中力が途切れてしまって
その後気持ちをもう一度盛り上げるのが大変だったかな。

お能を習っている者の一人としては、
一人でも多くの人に興味を持ってほしいと願い
時々、観たことないという方をお誘いするのですが
どうしたらお能のハードルがもう少し低くなるのかな〜
と考えてしまいます。
うーん。

3 件のコメント:

粟谷明生 さんのコメント...

弁慶の粟谷明生です、
このようなところで活動されているとは~~~
知りませんでしたよ、
グーグルで検索してたら、
あなたのこと見つけてしまいましたよ。

もう『安宅』モードではありませんが、
お時間がありましたらご連絡下さい。
一杯やりながら・・・・
『安宅』の話したいですから、
いつでも弁慶に変身してみせますから

粟谷明生 さんのコメント...

弁慶の粟谷明生です、
粟谷能の会のご来場有難うございました。
笠は~~~すいません、大人の責任ですね。
また、お話したいです、

あい さんのコメント...

明生弁慶様
やや、見つかってしまいましたね
このブログ。
コメントありがとうございます。
ぜひ、いろいろお話したいです。