2010年2月1日月曜日

レベッカ・ホルン展

清澄白河の駅を降りて
東京都現代美術館にレベッカ・ホルン展を観に行った。

グランドピアノから鍵盤が吐き出すようにはみ出して
天井からぶら下がっている写真を
新聞などでご覧になったかもしれない
その展覧会である。
美術学生だった時はそれなりに展覧会など観に行ったものだ。
バブル真っ只中…特に恩恵は受けなかった。

インスタレーション的なものが好きで面白くていろいろ観た。
最近はサッパリ行かなくなったけれども、
このところどうも展覧会の案内に目が行く。
何かココロとカラダが欲しているのでしょうね
よっこらせと出掛けてみた。

映像の出品が多く、空間の展示量が
予想より少なかったのが少し物足りなかったが、面白かった。
大真面目にバカバカしい仕掛けのオブジェを作っていて、
それがシンプルで美しいカタチだから
みんな神妙な顔つきで眺めたくなってしまうけど
やっぱりちょっと笑っちゃう

機械じかけで、忘れた頃に動く扇状の鳥の羽根や
ピーコックと名付けられた
色鉛筆が(もちろんピーコック的な色が何本も使われている)
忘れた頃にモーターでぐい〜んと開いて
開き切ったところで
もう一押しオスを誇示するようにグイと前に出るのなんか
針金と色鉛筆だけなのに、意思を持った生き物
(しかも対象をちょっと勘違いしてる)
のようで、よく観ているなあと笑ってしまった。

他に
何本もの包丁がカニの足のように動いたり
セクシャルなモチーフを連想させるものもいくつもあった

孔雀と言えば子供の頃
近くの農家で三羽ほど飼っていて
畑の中の道を通ると鬱蒼とした敷地の茂みの中の
薄暗い小屋の中で時折
尾羽を開いていたような気がする
余りに鬱蒼と薄暗いので
はじめは孔雀に気がつかなかった位だ。
その時の開く様子が
なんだかそんな感じだったような気がする。

たまには美術館もいい
でも掛け持ちはオススメしない
その日ふたつ掛け持ちしたら
しまいには頭痛がして来た
展覧会も
集中力と体力を消耗するのだと実感した一日だった。







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