2011年6月16日木曜日

100,000年後の安全

映画『100,000年後の安全』


渋谷のアップリンクという映画館を始め全国で上映されている
「100,000年後の安全」をやっと観た。
http://www.uplink.co.jp/100000/


フィンランドのオンカロに作られている高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場。固い岩盤を削って地下都市のような巨大システムは放射線が無害になる10万年間保持されるように設計されるという。

映画『100,000年後の安全』



ドキュメンタリーなのだけれど、圧倒的に美しい映像。その芸術的な美しさ故に、一層、紛れもない事実として私達に突き刺さる。

映画『100,000年後の安全』


この映画に出てくる原子力の研究者や企業の副社長ら関係者がはっきりと言っているのは、

放射能は危険である

ということ。10万年後まで、子孫達がこの地下のきわめて危険な放射性廃棄物処理場を見つけないように、どうすればいいかを真剣に考えている。

子孫に伝えるメッセージはただ一つ

放射性物質に絶対に近づくな。


映画『100,000年後の安全』


日本の国や原子力産業の人々に欠落している考えはこれだ
とつくづく思い知らされた。
責任を持つということ
責任をもたない人々は原子力を扱う資格はない。

このオンカロの超巨大な廃棄施設でさえ原子炉4基分だそうだ。
54基分もの日本の原子炉からあふれ出てくる高レベル放射性廃棄物を一体
どうやって処分するつもりなのか?

この狭い地震国で、原発は余りにも安易に開発推進されすぎた。

そして我々国民は札ビラで頬をひっぱたかれて
鈍感になっていった
若者は知らなさすぎた
大人が真実を教えてこなかったからだ

深い反省
後悔

取り返しのつかない
後悔

この先何十年にもわたり日本の国土と海は汚染され続ける

子供達よごめんなさい。

謝って済むことではないけれど
いや、まったく済まないけれど

途方に暮れた大人達を
君たちはどんな思いで見ているのか。

私達よりさらにいい年をした大人が
平然と安全だと言ったり
正確なデータを隠したり
黙っていたりする

原発にしがみつく政治家と電力関係者
マスコミはほとんど骨抜きにされている

憤りをとうに超えているが
福島の人は徹底的に怒っていい
日本中の人が徹底的に怒っていい

こんなデタラメがまかり通ることがあってはならない。
一人一人が絶対にだまされないぞ
と睨み続けなければならない

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