2011年11月22日火曜日

11/28(月)福島の今を聞きにいらしてください。

「知ること」と「想像すること」。
これがどれほど大事かいうことを、震災・原発事故以降つくづく思います。
この2つが無くては、これから何十年と続く、このあまりにも困難な状況を乗り切っていくことができないのではないか。

知ることによって、自分がどう考えればいいか、どう行動すればいいか見えてきます。
想像することによって、心で理解できるようになる。想像は「共感」と置き換えてもいいかもしれません。


アーティストによる福島の問題を考えるこのチャリティライブイベントも3回目となりました。前2回とも超満員で、皆さんの関心の高さ、あたたかさを感じました。私たちは、息長くこのイベントを続けようと思っています。忘れそうになる頃に思い出す・考えるきっかけになればと考えています。

今回は初めてトークゲストとして、子供たちを放射能から守る福島ネットワーク代表の中手聖一さんをお迎えします。
なぜ福島の子供たちは被爆し続けなければならないのか?なぜ誰も責任をとる者がいないのか?現地にいる中手さんの話は生々しくものすごい衝撃を受けます。私たちは吉祥寺でも是非話をしてください!と熱烈にオファーし、今回の講演が実現しました。今福島で何が起こっているのか?見えない敵は放射能だけではありません。新聞やテレビではわからない本当の話を是非聞いてください。

アーティストゲストは、東西の邂逅、ジャズギターの原とも也&尺八のブルース・ヒューバナーのデュオ「ZUI」。ジャズとブルーズの心地よいかっこいい音楽をお楽しみください。お二人は先週から今週の頭にかけて福島各地でのコンサートをしてきました。彼らの触れた福島の様子などもじっくりお聞きいただけます。

そして、私、金子あいは「和合亮一・詩の邂逅」から、飯舘村の青年のインタビューを朗読します。言葉の力を感じてください。

まずは知ることから。

話を聞き、音楽や朗読を通してフクシマを考え、福島を思いませんか。
皆様お誘い合わせの上是非ご参加ください。心よりお待ちしております!

お申し込み liveticket@parkcity.ne.jp
お問合わせ 090−2474−7911(鎌内)

2 件のコメント:

IKA さんのコメント...

突然すいません。
私は福島市民です。

まず何より福島を支援くださりありがとうございます。お礼を申しあげたいと思います。
ありがとうございます。

金子様が真面目にご支援していらっしゃることは、このブログを見てよくわかりました。
それでも申し訳ありませんが、福島をカタカナ表記されることには抵抗感を感じてしまいます。

金子様は
>福島の問題は、福島だけのものでなく、 日本の、世界の問題として、そして、東 京に住む私達は自分たちの問題として考 えなければならないという意味を込めて います。

とおっしゃってましたね。確かに今回の原発事故は、日本の一地域の問題だけで収まるものではないと思います。しかし、それ以前にこの福島は私たちが今現在住む地であり、何より私たち自身の故郷なのです。カタカナ表記は普遍化を促し、この地にある個性を無くし、そこに住む人たちを忘れ去る事につながってしまうよう感じてしまいます。

金子様は決してそのようなことはないでしょう。しかし福島に来たこともなく、ニュースでしか知らない人はどう感じるでしょうか。カタカナ表記されたことで、そこに歴史や文化、生活があることをイメージするのが難しくなってしまうのでは、と危惧します。

たぶん、時間がたてば原発事故と私たちが住む地をより客観的に捉えることができるようになると思います。カタカナ表記は原発事故を一種の歴史的事実として考えられるようになってからでも十分間に合うと思うのですが。

ところで、次回のライブには中手さんがゲストにいらっしゃるそうですね。何をおっしゃるかわかりませんが、多くの福島県民は、多少の不便があるものの極めて普通に生活しています。何より、私たちがここで普通の生活を送ることで、多くの方の負担が減り、宮城や岩手、それ以外にも多くいる被災者に支援が行き渡る事につながると考えています。

最後に、ライブには福島からの避難者もいらっしゃるのでしょうか。もしいらっしゃったら伝えてください。

避難されたあなた、楽しくすごしていますでしょうか。慣れない地でご苦労はありませんか?
避難したあなたの判断は間違っていません。もちろん残った私も。だってその差なんてほんの僅かにすぎないのですから。
楽しいことでもつらかった事でも、何かあったら福島のお友達に連絡をしてみてください。
手紙でもメールでもいいです。
あなたのお友達は、きっと一緒に喜んだり、哀しんだりしてくれます。
そして遊びに来るにしても、戻ってくるにしても、歓迎してくれるはずです。
だって、あなたはあの3月11日以降のあの時間を少しでも共有していた仲間ですから。

なんか勝手なことばかり言って申し訳ありません。ライブの成功をお祈りしています。

あい さんのコメント...

IKAさま

コメントをありがとうございました。

とても丁寧な言葉の端々に、IKAさまの故郷に対する深い思いや率直なご意見、また、避難されている方々や私どもへのお心遣いが感じられ、胸を打たれました。

何もせずにはいられない、という思いから始めましたが、東京とて今や消して安全な場所ではなくなってきました。しかし、意図的な報道の減少によって原発事故の影響や被害を考えずに生きていけてしまう…このままでは事故のことを、福島で起きていることを、みんな忘れてしまうのではないかと危惧しています。

そんな東京の人々に忘れてはいけないですよ!と呼びかけ続けようと思っています。

ご声援を頂きこちらこそありがとうございました。

寒くなって参りました、どうぞくれぐれもお体ご自愛ください。

金子あい拝