2011年8月8日月曜日

福島ツアー日記 その3 相馬市〜川内村

仮設住宅での演奏を終えると、また雨が降り出しました。私達は今夜の宿泊地、川内村に向かって出発しました。

川内村はカート&ブルースの大好きな、とてもお世話になった村です。

途中、津波によって運ばれた船がごろごろと畑の中にあるのを間近で見ました。海から4キロも離れた場所にもかかわらずです。案内して下さった方の家の1メートル手前までクルーザーが流れてきて間一髪だったとのこと。






















6月すでに雑草は伸びていた


川内村へは、飯舘村、川俣町を通るルートで行きました。

飯舘村の田んぼに生えた雑草がひと月の間に驚くほど伸びて、明らかに荒れた様に感じました。丹精込めてた田が荒れていくのをただ黙ってみているだけなんて、農家の方には拷問に違いありません。

「飯舘牛」という看板が街道のそこかしこに立っています。

先月初めて通ったときは見えない放射能の恐怖を感じましたが、2度目の今回は恐怖よりも荒廃していく里山の風景が重くのしかかります。
ひと月でいっそう荒れている







この美しい豊かな大地が、空気が、森が、山が、放射能によって蝕まれていく。

取り返しの付かないことを国と電力会社はやってしまった。(そしてわれわれはそれを許してしまった。)

彼らはまだそのことを自覚していない……
飯舘の風景を見ながら、立ち入ることのできない20km圏内の町々のことを思いました。まだ行ったことのないそれらの町。一体どうやったらこの大切な土地を、住んでいた人達の手に返すことができるのだろう??
どうすればいいのか…科学者でもない我々に何ができるのか…

峠を越えてすぐの川俣町の田んぼ

飯舘村と川俣町の境はちょっとした峠になっていて、峠を越えて川俣に入ったとたん、鮮やかな稲の緑色が目に飛び込んできます。人々の変わらぬ暮らしがそこにはありました。

そのギャップは衝撃的です。飯舘と川俣の境界にあるものはなんなのか…。






長いドライブの果てに雨模様の日もすっかり落ちて、自分たちの車のヘッドライトしか見えない真っ暗な川内村に到着しました。住んでいらっしゃる家もちらほら見えますが、おおかたはひっそり静まりかえっています。伸び放題の雑草で道幅が狭くなったところもたくさんありました。カエルが鳴いています。ようやく、ブルースの友人のお宅に到着しました。

真っ暗で見えないけれど、すぐ家の前には川が流れており、はっきりと水の音が聞こえ、夜露に濡れた木々のむせかえるような深い緑の匂いがあたりを包み込んでいました。

家の中からは大勢の笑い声が聞こえてきました。

その夜、東京に避難中の主一家を始めあちこちに避難している方々が集まって、おいしいお料理をいっぱい作って私達を歓迎して下さいました。

その自宅兼工房はスローライフそのものの生活をこれまで送ってきた、素晴らしいところです。おいしいお酒でかなり(私が)酔っ払った頃、ブルースが「詩の朗読と即興をやりましょう!」と言いました。今回、コンサートの中で私は福島県出身の草野心平の『麦とゴッホ』を朗読しています。毎回、ブルースとカートとアンディはその詩を聴いて即興で演奏するのです。それはそれは素晴らしい演奏です。村には草野心平の記念館もあり、皆さんよくご存じの詩人です。

今夜ここに集まって下さった方々のために、私達は「麦とゴッホ」を読み、演奏しました。すでにきもちよく酔っていましたから、いささかコントロールが効きませんでしたが、草野心平の言葉が自由に漂い始め、尺八の澄んだ音色が麦畑に吹き渡る風のように、ディジュリデューの低い音が家に共鳴して、私達はまさに大地と自然そのものに包まれました。とても不思議な体験でした。

ほのかな明かりの中で私達は遅くまで語り合いました。

続く。


2011年8月4日木曜日

福島ツアー日記 その2 喜多方〜相馬市


 カート&ブルースはそれぞれ25年以上、日本に住んでいます。震災後、本国の親族や知り合いからすぐに帰ってこいと言うメールや電話が沢山来たそうです。そのときになぜ自分が今、ここ、日本にいて、日本の楽器をやっているのか、ということを自分に問い直し、説明し続けたと彼らは言います。なかなか理解してもらえなかったそうです。福島には友人も多くいて、彼らが困っているときに、なぜアメリカ人と言うだけで自分が日本から逃げなければならないのか。それはできないと。








アンディも来日25年以上。偶然震災の前日にオーストラリアに戻っていて、周りからはとうぜんもう日本には戻らないよね?と言われたけれど、やはり自分の仕事も生活も日本にある…戻るのは当然だと、日本に戻ってきたそうです。




私は彼らと行動を共にして、演奏のすばらしさはもちろんのこと、人柄のすばらしさに心惹かれました。彼らが日本の伝統楽器を自分の体の一部のように演奏するのを見て,日本の伝統文化の可能性を感じました。
喜多方でライブをご覧になった方が、このブログにコメントしてくださいましたように、家業の日本の伝統文化である醸造業をこの状況で続けていくが厳しいと思っていた矢先に、かれらの演奏を聴いて日本の伝統文化のすばらしさを再認識し、もう少し頑張ってみようと仰ってくださいました。

ああ、すごいな。と。嬉しくなりました。









さて、その晩は、塩川の民宿「花菜」に泊めて頂きました。
白い猫ちゃんがいて、言葉を話しているみたいな感じの子で、すーっとやってきて私の部屋に入りたがったのですが、もう寝るからごめんね、と襖を閉めたら、隣の3GUYSの部屋の襖を自分で開けて入っていって、寝ているブルースとアンディの枕元でものすごく怒って、にゃーにゃー!ひとしきり鳴いて出て行ったそうです。ごめんにゃー。猫ちゃん。(とブルースとアンディ。)

翌朝は自家製の野菜づくしのおいしい朝ご飯!ごちそうさまでした!

出がけには昨日のライブを聴いてくださった方が、わざわざ訪ねていらしてとても嬉しかったです。
さあ、西から東へ大移動、一路相馬市へ向かって出発です。



相馬野馬追で道が混んでいるかもと早めに出たら早く着いてしまったので、すこし海岸の方を見ることにしました。

 何もない。。。

ここにきっと集落があったと思われるかすかな跡が地面にあるだけ。

どんな人達ががここに住んでいたのだろうと思い巡らせても手がかりになる物さえもう何も残されていませんでした。













私達は車の窓から津波の痕跡をだまって眺めながら車を走らせました。










仮設住宅に向かう頃には冷たい横殴りの雨が降り始め、半袖短パンの私達は震えるほど。そんな中、偶然、野馬追の行列に遭遇しました。


雨が降り込むのも構わず、夢中でシャッターを切りましたが、ちょっと遠くてイマイチ〜。でも見られないと思っていたのでとても嬉しかったです。







仮設住宅を訪ねるのは初めてです。
まさに報道で見たとおりでした。
小さな集会所に沢山の方が集まってくださいました。元気な子供もいて我々の周りをジャンプしまくってましたね(笑)さしずめ、遊んでくれるのかと思ったのに、なんでこのおじちゃんとおばちゃん達は音楽ばっかりやっているのさ、といったところでしょうか(笑)。でも最期はお箏に興味を持ってカートと一緒にぼろんぼろん弾いてましたね。カートはお箏に興味を持ってくれたことをすごく喜んでいました。


集まってくださった方々に、どちらにお住まいだったのですか、と伺ったらこの下の海の近くだと仰ってました。

たぶん

私達が今さっき見てきたところです。。。


私達はなんと答えればいいか言葉が見つかりませんでした。


でも、終始、和やかな笑顔に満ち溢れた1時間。最期は皆さんの新相馬節をお聴きして、そのきれいなハーモニーに感動!また、皆さんにお会いしたいなあ。


続く。

2011年8月2日火曜日

福島ツアー日記 その1 猪苗代・喜多方

吉祥寺でのライブから慌ただしく一週間が過ぎました。
まずは、カート&ブルース福島ゴーイングホームツアー3のご報告を。

今回はカート&ブルース&私に加え、アンディ・ベヴァン(s.sax,perc,didjurido)さんが参加しました。彼はオーストラリア出身でサックスとパーカッションとアボリジニの伝統楽器ディジュリデューを演奏します。カート&ブルースとは古くからの仕事仲間。

台風一過のからりと晴れ渡った空気の中、はじめに訪れたリステル猪苗代は双葉町の皆さんが避難されているところです。先月もカート&ブルースは演奏に来ました。

階段のある玄関ホールが即席のコンサート会場です。天井が高くて結構響きます。皆さんでせっせと椅子を並べて下さって、あっという間に賑やかな客席が!午後1時半からの開始にむけて、大勢お客様が集まって下さいました。とっても嬉しい!
大勢聴きに来て下さいました

前回カメラを忘れたので、今回は記録係として、出番のないときにせっせと写真を撮りました!

カート&ブルースのやりとりに皆さん本当によく笑ってらっしゃいましたねぇ。



インドの楽器を説明する




カートも浴衣だったのですが「似合ってるよ、かっこいい!」と大向こう?のおばさまから声がかかったりして、本当に楽しかったです。カート&ブルースの曲は、まるで福島の豊かな自然が目に浮かぶよう…アンディのカホーンやディジュリデュー等が加わって、どの曲も楽しくてすぅーっと心に響いてきます。夏らしい「浜辺の歌」を歌ったのですが「うちのところの海を思い出して涙が出た…もう帰れないけどありがとう」と仰った方がいらっしゃいました。。。。「聴きに来て良かったよ」といっていただくと、私達は本当に嬉しいです。





演奏が終わると、また、車に楽器を積んで、猪苗代を後に一路、夜の会場、喜多方へ!左手に猪苗代湖、磐梯山のなだらかな稜線が美しい〜田んぼの緑が目にしみます。






喜多方の街を訪れるのは私は初めてです。蔵造りの建物に興味津々!(でも、時間がなくて、写真は全然撮れませんでした…も〜残念無念)








喜多方の会場は、「二十間蔵」といわれる大きな古い蔵です。
アンティークに囲まれて素敵な雰囲気。

背景の屏風も素晴らしい
「はやてのジグ」では私もインドの楽器を担当

私が出る時は写真が撮れないので、座っていたお客様の唐橋正人さん(←めっちゃイケメン!)に撮影をお願いしてしまいました。いっぱい撮ってくださって忙しかったと思います(笑)。唐橋さん本当にありがとうございましたm(_ _)m。



お客様との楽しいやりとりでみんなで大笑い。皆さん一緒に歌ってくださって喜多方も楽しい素晴らしいひとときでした。蔵は音の響きがいいですね。
ぜひまたゆっくり演奏しに伺いたいです!

続く。

2011年7月22日金曜日

7/21付 朝日新聞に「フクシマを奏でる」が掲載されました

昨日、7/21(木)付の朝日新聞 朝刊武蔵野版に
ライブ「フクシマを奏でる」の記事が掲載されました。
いつも思うのですが、新聞記者はやはりすごいですねぇ〜。
短い文章の中にちゃ〜〜んと紹介したい要素が盛り込まれてる!
そして、新聞見たよという方からのお電話やメールが朝から
早速かかってきました!

本番の構成をつめているところですが
今回朗読しようと思っている和合亮一さんの『詩の邂逅』は本当にいい本です。
ドキュメンタリー的なところがすごく面白い。
いやいや、なんだかとても楽しみです。
面白くなると思います。

若干残席あります。ご予約はお早めにどうぞ。

あぁ!明日は早起きで出発なのだ〜寝なくては〜〜。





2011年7月21日木曜日

「ミツバチの羽音と地球の回転」は素晴らしい

7/1に吉祥寺、武蔵野公会堂で上映された「ミツバチの羽音と地球の回転」という鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリーは本当に素晴らしい映画だった。
山口県上関原発建設に反対し続けている祝島の住民達。
高齢者ばかりになってしまった島だけれど
原発に反対するエネルギーはすごい。漁業、農業のおじいちゃんおばあちゃん達がしっかり勉強して堂々と建設推進派と渡り合っている。生きるための生活そのものの問題だから。
毎週月曜の朝にやっている反原発のデモがもう1100回を超えたという。

埋め立て用の浮標を阻止する漁師達に向かって、中電がメガホンでいった言葉が忘れられない、「海を絶対に絶対に汚しません。自然を破壊しません!」

嘘っぱちだ。

何という虚しい言葉。

二度と戻せないくらい福島の海を汚してるじゃないか。

また、こうも言った。「あなたたちは年寄りばかりになっていいのですか?第一次産業で食べていけると思っているのですか?」

それに対して漁師のおじいさん達が言った言葉が見事。
「年寄りの何が悪いんだ?余計なお世話だ。」「俺たちゃあ、農業と行行で食ってってるんだ、失礼なことを言うな!」
「もっともっと、ふか〜〜〜〜く勉強してきて俺たちを納得させてみろ!」
勇気と元気をもらいました。
みんな、祝島の後に続け!

よっし。いらないよ。もう原発は。

各地で自主上映されています。ぜひお近くでやっていたら見て下さい。

なんてことのない日常の生活を壊すようなことがあってはならないと
痛切に感じます。

三春町 法蔵寺 蓮まつり


6月に福島ゴーイングホームツアー2でお邪魔した、三春町の法蔵寺さんの境内には100種の蓮の花があり、毎年この時期には見事な花を咲かせるそうです。今週末の24日には「蓮まつり 観蓮会」が午前6時から催されます。法蔵寺HPには昨年の様子も出ています。……と思ってブログを拝見していたら、私達のコンサートの様子がアップされてました。(今頃見つけてごめんなさい〜〜)。ああ、もうひと月経ったのですねえ、、、昨日のことのように思い出します。とても素敵な時間でした。ぜひご覧下さい。三春町の皆様ありがとうございました!!今度のツアーで蓮まつりに立ち寄れるといいのですが〜〜。

法蔵寺ブログ
http://houzouji.com/blog/index.php?e=277

2011年7月18日月曜日

和合亮一『詩の邂逅』を朗読します。

昨日、吉祥寺で和合さんご本人の朗読会があり、聴きに行きました。作家ご本人の朗読は、静かな衝動に満ちていて非常に迫力を感じましたね。

先々週、座・高円寺でのアフタートークがとても面白くて、和合さんとじっくりお話をしたいと思っていたのですが、幸い昨夜は地元でもあり、念願かなってみんなで旨い店にお連れしていろいろな話ができてとても充実した時間でした。二次会ではこれからのこと、詩の礫を書いたときのこと、生きること、沢山話しました。また、吉祥寺に来て下さいね、和合さん。

そんななかで「詩の邂逅」がとても面白いと思い、来週のライブで何を読もうかと思って考えあぐねていたけれど、これ、読んでみようと思いました。

ぜひ皆さん聞きにいらして下さい。

2011年7月14日木曜日

ライブまであと二週間!

うちのスピーカーがちゃちいせいもあると思いますが
やっぱり音楽はライブで聴くとサイコー!です。
空気で体で音を感じるんですよね。


会場の光専寺は350年の歴史あるお寺です。一歩足を踏み入れると都会とは思えない静けさに包まれます。そして、音の響きがすごくいいんですよ。本堂に座るだけで心が落ち着いて癒されるような感じがします。足が痛くないように、ちゃんと椅子席です。(座布団もあります。)熱中症にならないよう適宜冷房ありです。安心してお越し下さい。


この2人、カート&ブルースはすっばらしいです!!!2006年に結成以来、福島、岩手を中心にライブ活動を続け、地元の方々に長い間支えられてきたカート&ブルース。本格的な邦楽の古典からジャズ、ポップスまでカート&ブルースの音楽は自由自在で心地よく、2人が福島でインスピレーションを受けて作ったオリジナル曲は、まさに目の前に美しい福島の森や山や川が浮かんできます。演奏の合間のウィットに富んだトークも楽しいハートフル!震災後、2人は恩返しの気持ちを込めて福島各地でボランティアコンサートを行っています。私、金子あいも6月と7月には歌で参加して来ました。そのご報告も。今回もお客様参加のトークで、それぞれのフクシマへの思いを語ります。 


あまり尺八も箏も仕事以外でじっくり聴く機会がなかったんですが、この2人ほんとにアメリカ人かなあと思うこともしばしば。人種、国籍を超えて、2人は日本文化の本質を体得しているんだと思います。


お二人はそれぞれ精力的に演奏活動をされていますが、是非、吉祥寺にお越しの皆様にもご紹介したい、というわけで今回のゲストに決定〜!
ぜひぜひ楽しみにしていて下さい。


3人で回った福島ツアーもあったかくて楽しかったなあ。


皮肉にも震災がなければ、こうして一緒に演奏していなかったかもしれません。
ざらざらした中に一粒の光る石を見つけたような、そんな気持ちです。
私も心を込めて歌います。


毎日、Twitterやらネットやらと首っ引きで、心の落ち着く日がくるのだろうか、、、この国が嘘ばっかりついてごまかすものだから、もう、何もだれも信用できないじゃん!といささか疲弊ぎみ、ああ、でもこれが敵の思うつぼかも、疲れて思考停止、ぼーっとしているところで意のままに、、、というあなた。
だからこそ、音楽を聴いてほんのひとときでも心を休めていただけたら何よりの喜びです。


どうぞ、皆様お誘い合わせの上お気軽にお越し下さいませ。
心よりお待ちしております。




★2011.7.26(火)19:00〜
福島と共に生きるライブイベント
「フクシマを思う2〜フクシマを奏でる〜」
会場:吉祥寺光専寺本堂
料金:2000円(全席自由)
出演:カート&ブルース(箏・尺八)
金子あい(歌・トーク)

お問合せ:090-2474-7911(鎌内)
ご予約:liveticket@parkcity.ne.jp
Fax.0422-55-7351




















2011年7月7日木曜日

福島ツアー〜近況報告

今日は少しましですが
暑い日々が続いていますね。みなさまいかがおすごしですか?

我が家は私がクーラー嫌いなのでもう数年来、夏に冷房を使っていません。
熱帯夜の数日のみ1時間ほどつかっていた、そんな感じでした。
ちょい自慢ですが、みんなからは変態だと思われていたと思います(笑)。
だから、東電さんに言いますが、これ以上の削減は無理っす。

いままではうきうきと趣味で節電していたのですが
今年はなんだかなあ〜、どんどんやる気がさがるんですけど〜〜〜
だって、事故起こして、節電迫って、計画停電して、ふたを開けたら、電気足りてるのに足りないキャンペーンだとかなんだとか、15%削減しなかった企業はその都度罰金なんでしょ?節電したら一般消費者には家電製品のプレゼント。。。。なんだかなあ〜〜〜な〜んか変だよ。

と、そんな話はおいといて。
先月、私はカート&ブルース福島ゴーイングホームツアー2で福島に行ってまいりました。
避難所にお邪魔し、お寺やホールでもコンサートし、肌で福島を感じてきました。
早々にご報告を、と思ったのですが、、、。
どうしても書けない。なんて書いていいのか分からない。。。
でも、よく考えたらそうですよね。だってたった四日間だもの。四日間見て聞いただけでは分かったようなことは書けない、そう気づきました。

しかし、実際に福島各地に足を運んで東京にいるだけでは分からないことを沢山感じました。

正直、放射能の高いところはとても怖かったです。だって見えないし匂わない。だけど体に悪影響を及ぼす。一度汚染されたら長い年月取り返しが付かない。なんてとんでもないことをやらかしたんだ!という思いをものすごく強く感じました。
東京は遠く、何をやっているか分からない、遅々として先へ進まない。福島の人達はボディーブローのように体力を奪われているのではないか、、と居ても立ってもいられない歯がゆさ、いらだちを感じました。福島の避難所で国会をやったらいい。東電の経営幹部、高給役員は福島第一原発の敷地内に本社を移転したらいいのではないかと思います。きっと感じてない。このひどさを。
現場の方々は命がけで収束に向けて作業しておられると思います。その方々への感謝と敬意を込めたうえで。原発をやりたくてやりたくてたまらない推進派の方々は第一原発へ移住したら如何でしょう?

行った先々で、現地の方々とお話しました。
印象に残っている言葉は
「政府の発表も東電の発表も一切信用していない。」
「事故直後に事実を知らされなかった我々福島県民は3月の爆発の時に一度殺されているのだ。そのことを前提に話をしなきゃならない」
「こうして福島を見たら、東京の人にかならず伝えてほしい。福島は今までも、そしてこれからもひどい目に遭っていると」

最終日は浜通りと飯舘村を見てきました。

なんにもないんです。別の惑星みたい。なんにも。

がれきはかなり撤去されていました。
ここからどうするのか見当も付かないくらい全部なんにもないんです。

飯舘村の自然は美しかった。
しかし高濃度放射能に汚染されているんです。
異常だ。
こんなことしてはいけない。
他のどの地域もこんな恐ろしいことが起きてはならない。
だから、すべての原発を止めなければならないのです。

今月また行ってきます。

7/26の吉祥寺でのライブイベントではもっと詳しいお話をしようと思っています。
是非おいで下さい。

2011年6月17日金曜日

福島に行ってきます

福島と共に生きるライブイベント
「フクシマを思う」
第二弾をやることにしました。
ただいまチラシデザイン中です。

これからずっと、私達は「福島と共に生きていく」のですから
1回こっきりではなく継続しなければなりません。

日時は7月26日(火)夜7時、吉祥寺光専寺本堂

詳細は追ってご案内いたしますが
ゲストはカート&ブルースです。
この二人は本当にすばらしいです
ぜひ皆さんにご紹介したい!
ぜひ楽しみにして下さい。

で、

それに先立ち、今週日曜日からカート&ブルースの
福島チャリティライブツアーに連れて行ってもらうことになりました。

今回は歌です。
私は歌の専門家ではないので、はなはだお恥ずかしいのですが、二人の優しい尺八と箏の音色に乗って、心を込めて歌いたいと思います。

私達東京の人間が福島と共に生きるということはどういうことなのか、吉祥寺で第二弾をやるにあたって、何を伝え、お客様と一緒に何を考えたらいいのだろうかとずっと考えています。
その中で福島をもっと知りたいと強く思うようになりました。
そんな折、2人が誘ってくれました。
行くことになって初めて、福島市が放射線量の高いところなのだ、ということが我が身に迫ってきました。

現地のスタッフの方がこんなことを仰って下さいました。

「被災地に見学に行くのは不謹慎だとかいう人もいるけど
いいんですよ、見学で。
まずは見て下さい。
見たら分かることいっぱいあるから。」

東京で一生懸命我が事として(実際人ごとじゃないし)
想像力を働かせているつもりだけど
たぶん分かってない。
だから見て聞いて学んできます。

21火の福島市のAOZでは
和合亮一さんの「詩の礫」を朗読させて頂くことになりました。
東京の人間が現地に行って、しかも和合さんの住む街で、
詩の礫を朗読するなんて滅相もない!と思っていたのですが、
世話人になって下さった方が吉祥寺での朗読を聞いてくださって
是非にと仰ってくださったのです。ありがたいことです。

「私達は心から、本音で、共感できるものを求めているのです。
詩の礫は、福島市民の叫びと言ってもいい。だからやって下さい。」

詩人の「言葉」の導くまま読もうと思います。

行ってまいります。







2011年6月16日木曜日

100,000年後の安全

映画『100,000年後の安全』


渋谷のアップリンクという映画館を始め全国で上映されている
「100,000年後の安全」をやっと観た。
http://www.uplink.co.jp/100000/


フィンランドのオンカロに作られている高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場。固い岩盤を削って地下都市のような巨大システムは放射線が無害になる10万年間保持されるように設計されるという。

映画『100,000年後の安全』



ドキュメンタリーなのだけれど、圧倒的に美しい映像。その芸術的な美しさ故に、一層、紛れもない事実として私達に突き刺さる。

映画『100,000年後の安全』


この映画に出てくる原子力の研究者や企業の副社長ら関係者がはっきりと言っているのは、

放射能は危険である

ということ。10万年後まで、子孫達がこの地下のきわめて危険な放射性廃棄物処理場を見つけないように、どうすればいいかを真剣に考えている。

子孫に伝えるメッセージはただ一つ

放射性物質に絶対に近づくな。


映画『100,000年後の安全』


日本の国や原子力産業の人々に欠落している考えはこれだ
とつくづく思い知らされた。
責任を持つということ
責任をもたない人々は原子力を扱う資格はない。

このオンカロの超巨大な廃棄施設でさえ原子炉4基分だそうだ。
54基分もの日本の原子炉からあふれ出てくる高レベル放射性廃棄物を一体
どうやって処分するつもりなのか?

この狭い地震国で、原発は余りにも安易に開発推進されすぎた。

そして我々国民は札ビラで頬をひっぱたかれて
鈍感になっていった
若者は知らなさすぎた
大人が真実を教えてこなかったからだ

深い反省
後悔

取り返しのつかない
後悔

この先何十年にもわたり日本の国土と海は汚染され続ける

子供達よごめんなさい。

謝って済むことではないけれど
いや、まったく済まないけれど

途方に暮れた大人達を
君たちはどんな思いで見ているのか。

私達よりさらにいい年をした大人が
平然と安全だと言ったり
正確なデータを隠したり
黙っていたりする

原発にしがみつく政治家と電力関係者
マスコミはほとんど骨抜きにされている

憤りをとうに超えているが
福島の人は徹底的に怒っていい
日本中の人が徹底的に怒っていい

こんなデタラメがまかり通ることがあってはならない。
一人一人が絶対にだまされないぞ
と睨み続けなければならない

2011年6月15日水曜日

6.11 新宿脱原発デモに参加!!!



先週6月11日土曜日、原発事故から3ヶ月。
全国各地で100万人アクションのデモが行われた。
新宿では約2万人(主催者発表)が集まり、脱原発を叫んだ。

実はデモに参加するのは初めて!

事ここに至っては、一人一人が声を上げ、行動に起こさないと
何も変わらないと切実に感じている。
ともかく家で黙っていてはいけない。
テレビに向かってぶつぶつ言うだけではいけない。
外に向かって声を出さないと。

というわけで、仲良しの友人、デモのベテランkさんと一緒に出かけた。

新宿西口公園から新宿駅西口ひろばを経由し
大ガードをくぐって伊勢丹を回りアルタ前のゴールまで約3時間。

私達が出発したのは結構後ろの方で、
ともかくまあ〜警察官の数のすごいことすごいこと!
警察は100人ずつくらいのグループに分けて、前の集団と離そうとする。
これが噂に聞く妨害か?と思いながら歩いていると
友人Kさんが俄然生き生きとし始め
「デモは久しぶりだわ!」といいながら
先頭に(っていうか警察官に)突っ込んで行く。
警察官とにらみ合いながら「どういうつもりだ!」
と叫んでいるのはみな、かつてデモに参加しまくったであろうおじさま達。

歩道からは公安がビデオ撮りまくり。わ〜写っちゃった。
警察官の皆さんも大変だなあ
「こーつーの安全を確保するために〜、
いえいえ、妨害ではありませんっ!ちがいますっ!」

そのうち、その集団は警察との対立になりそうだったので
目的が違うから歩道をショートカットして先頭に近い集団へ移動。
本当に老若男女思い思いに「原発はいらない!」と声を上げる
若いお母さん達も多い。
本当に子供のことが心配だよね。ほんと私もそうです!

すごい数のひとがどんどん集まってきて
沿道の人も興味深く、あるいは物珍しげに見物していた。

NHKなどはこの新宿のデモを報道していない。
東京では芝公園に2400人とだけ。
おかしいよねえ〜〜〜。
これだけの人が集まったと言うことを全国に言わないんだね。
たいしたことなかったとメディアは思わせたいんだね。
毎日メディアには幻滅しているが
ますます腹がたつ。
反原発は集団ヒステリー??などと言う議員まで。
よくもまあ、恥ずかしげもなくそんなことが言える!
しかしそんなことにごまかされる国民ではございませんよ〜


私達はそんなものに負けてはいけません。
とにかく声を出しましょう。
必ず変わります。

デモはちょっと、という方も
次は一緒に参加してみませんか?
力を感じますよ。


2011年6月11日土曜日

嵐のつかの間、波紋音に包まれる

三渓園に着いたら、台風のため、ものすごい雨!
嵐の中で浮き立つような新緑。

旧燈明寺本堂に入ると
ガラス作家荒川尚也さんのガラスオブジェが…

中でも蝉の抜け殻のオブジェが目を引く
古い本堂の埃っぽいようなかび臭いような木の匂いに
心落ち着かなかったけれど

しばらくするとオブジェは移動され
間仕切りの戸が外されて
永田さんが登場

客の方を向かずに
まるでご本尊にお経を唱えるお坊さんのように我々に背を向けて演奏を始めた

集大成とも言える集中力の高い演奏
波紋音の音が空間にしずくのように粒のようにきらきらと舞飛ぶ

永田さんは巫女のようでした

演奏すると言うよりも
楽器の中にある音をふさわしい順番で取りだして自由にしてやっている
そんな感じでした。

演奏後、空間プロデュースをしたガラス作家の荒川尚也さん
が話をされました。

私は、その話にとても共感しました。
寺院として使われていないこの建物に何か違和感を感じたと言う荒川さん
何かに似ている…と思い当たったのが

「空蝉」

ああ、そうか…それで抜け殻があったのか

こういう古いものをどうやって表現したらいいのか
とても悩んだと仰っていました

古典をやることの多い私は
とても共通するものを感じました

良い一日でした。






2011年5月30日月曜日

なんだかなあ

昨日、台風の中、横浜の三渓園の中にある旧燈明寺本堂で行われた、
荒川尚也さんのガラス展と永田砂知子さんの演奏「祈りの音」を聴きに行きました。

緑薫るせっかくの三渓園を早めに行って散策する予定が〜

……

途中で思わぬ時間のロス

確かに早めに出なかった私も良くないのだが〜

新宿駅で乗り換えて
予定の湘南新宿ラインに乗り遅れまいと
(本当はちょっとお手洗いに行きたかったのだが、ぐっと我慢して)
急いでホームへ駆け上がった。
よしよしばっちり。
しかし、待てど暮らせど来ない。
アナウンスもなく〜
掲示板は相変わらず表示されているのに〜
次の埼京線が入線して来ちゃったりして
15分も経とうとする頃
こりゃおかしいと改札にあがり
J●の駅員にずんずん近づいていってかみつきそうな勢いで聞いた。
「すみません、いっこうに湘南新宿ライナーが来ないんですけど、どういうことですかっ?!」
「…ああ、この電車、ポイント故障で15分遅れてるんですよね〜」
「発車時刻より前からホームで待ってますけど、ひとっつもアナウンスがないのはどういうわけですか?」
「…ああ、すみません〜。お客さんどちら行かれるんですか〜?」
「横浜ですけど」
「…ああ、それでしたら〜今からですと、はい、8番線乗って東京駅まで行っちゃって下さい、それで東海道線。これが一番早いです。」
……なぜだ。。。なぜそんなに嬉しそうに自慢げに乗り換え案内をする…?!
鉄ちゃん…?もしやその自信に満ちたつぶらな瞳は、鉄ちゃん!
そう、この駅員は、駅員である前に「鉄ちゃん」なのだ〜。
アナウンス一つ入れてくれれば、私は20分以上も前に別の電車に乗れた。自力で。
20分もあればお手洗いに行ってもおつりが来る。いや、おつりは出ないが。
ともかく、そこで嬉しそうにするのはぜんぜんっ違うよ君!
「アナウンスぐらいきちんと入れなきゃ、不親切きわまりないでしょ!!!」
分かったんだか分かってないんだか分からない顔をした鉄ちゃん駅員に捨て台詞をたたきつけて
薦められたとおり東京駅経由で横浜方面に向かった。(続く)